億超えの超レア「フェラーリ」が「街道レーサー」化!? 「竹ヤリマフラー+デッパ」装備の「F40」? 衝撃のカスタムスーパーカーCGに「目がテン」!
フェラーリが創業40周年の1987年に限定発売した希少なスーパーカー「F40(エフフォーティ)」を昭和の「街道レーサー」風にデザインしたレンダリング(CG)が、密かに話題を呼んでいます。どのような経緯で誕生したのでしょうか。
イタリアの跳ね馬が昭和の「暴走族」スタイルになった!?
イタリア・フェラーリ社の創業40周年を記念して製作されたスーパーカー「F40(エフフォーティ)」は、当時のレーシングカーに肉薄するスパルタンな仕様のため「乗り手を選ぶスーパーカー(一般人が乗りこなすことは不可能)」ともいわれたモデルでした。
そんなF40を、昭和の「暴走族」スタイルである「街道レーサー」風にデザインしたCGが、いま話題となっています。
F40は、3リッターV型8気筒ツインターボエンジンをミッドシップに搭載するスーパーカー。バブル景気真っ只中の1987年に限定発売され、その希少性やレースカー並みの高性能で話題を呼びました。
近年おこなわれた海外のオークションでは数億で取り引きされるなど、現在もその希少性はますます高まっています。
そんなF40を衝撃の姿に変身させたのは、カーデザイナーのアビメレック・アレラーノ氏。
自身のSNSに、様々なクルマのカスタム版CGを投稿しているアビメレック・アレラーノ氏ですが、今回紹介する街道レーサー風のF40は、そのなかにあってもかなり過激なデザインでした。
フロントには「デッパ」風フロントチンスポイラーと、グリルの外にはみ出したラジエーターを装着したほか、ボディサイドには極低いエアロパーツを取り付け、さらに前後のフェンダーも超ワイド仕様へと改造しています。
リアには、垂直に近い角度で上へ伸ばした6本出しの「竹ヤリ」マフラーを装着。
リアウイングも、ノーマルのF40(そもそもこれ自体も相当に巨大)より高さが上げられ、小径&深リムホイールに引っ張りタイヤを装着し、着地スレスレまでローダウンもされています。
ボディには、赤字に放射状のホワイトラインが施された旭日旗風のデザインを施すなど、まさに「街道レーサーF40」といった雰囲気があふれ出ています。
この“街道レーサー”とは、1980年代に大流行した日本発祥の自動車文化です。
1970年代の国内レースの最高峰であったグランドチャンピオンレース(通称グラチャン)のレースカーのスタイルをコピーして、クルマを大改造することを指しています。
ベースとなるのは1980年代のハイソカーが定番で、必須装備はデッパ、竹ヤリ、オバフェン、そして地面スレスレのシャコタンなど。
そのスタイルが一部の“ヤンチャすぎる”層から熱烈に支持され、街中ではお腹を擦り、火花を散らしながら走るのがカッコ良いとされていました。
CGを製作したアビメレック・アレラーノ氏は、次のように話します。
「この街道レーサー風F40のアイディアは、1980年代に日本で流行したカスタムを参考にしました。
このカスタマイズを行う可能性はほとんどありませんし、絶対におかしいですが、私はこういうクルマが大好きです」
メキシコ人のカーデザイナーであるアビメレック・アレラーノ氏が、日本独自の文化であるこの街道レーサーをどこで知ったのかは興味深いところです。
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