事故多発!? 神奈川の「道路の真ん中にある神社」が工事で見納め 車線と車線の間に鳥居が鎮座 いつからこうなった!? 拡幅で珍風景も消滅
神奈川県の県道に、道路の真ん中に神社が鎮座するという珍しい風景があります。これが近い将来、道路改良工事で解消される予定です。
歩道設置工事とともに線形改良へ
神奈川県のとある県道を走っていると、道路のど真ん中に突然「神社」が出現し、驚かされます。上下線のあいだに割って入るように鎮座し、異質な雰囲気を醸し出しています。
その珍景が、道路改良工事で無くなろうとしています。
その「道路の真ん中神社」があるのは、秦野市内の県道・秦野清川線の小蓑毛地区。ヤビツ峠を経て清川村へ向かう道中です。ここにあるのは、県を代表する神社のひとつ「大山阿夫利神社」の鳥居です。
秦野市によると、1961年に県道が拡幅された際に、約200m北側から移設され、それが道路を左右に割るような位置となったそうです。
このような例は、兵庫県西宮市の「道路の真ん中にある岩」や福井県越前町の「道路の真ん中にあるご神木」など、全国に数例が見られますが、かなりレアな風景として道路ファンを中心に有名な存在でした。
とはいえ、突然目の前に現れた障害物をよけきれずに衝突事故が起きる例も報告されており、課題となっていました。また地元から歩道設置の要望があったことから、今回、道路改良でこの危険な状態が解消されることとなったのです。
2024年1月29日に神奈川県が発表した資料によると、今回の道路改良工事で、車道が上下線とも鳥居の西側を通るようになり、「車道の真ん中に鳥居」という風景は無くなります。鳥居の東側は、歩道のスペースにあてられます。
まずは現況測量や設計を行い、そこから必要な用地取得などへ進んでいく予定です。
平塚土木事務所は「秦野市と連携しながら、早期の供用を目指して取り組んでいきます」としています。
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