ホンダが新型「プレリュード」発売へ カッコいい“2ドアクーペ”登場! 「現代のデートカー」なの? 「スペシャルティカー」2020年代半ばに導入

現代における「デートカー」の定義とは?

 ここまでを見ると、プレリュード コンセプトはかつての「デートカー」とはほど遠いようにも思えます。

 しかし、当時と現代では「デートカー」という言葉が意味するもの自体が異なっているという指摘もあります。

 かつての「デートカー」は、基本的には男性が女性を誘うためのものというニュアンスが多分に含まれています。

 そこには、当時の女性の就業率や運転免許取得率が低かったことなどから、女性の移動手段が男性に比べて少ないという背景があると考えられます。

 それにくわえて、当時はオフラインのコミュニケーションがいまよりも重要視されたことも関係していると言えそうです。

 つまり、若い男女がデートをするために、クルマは必要不可欠なものであったために、「デートカー」という概念が生まれたと言うことができます。

後ろ姿もすてき!
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 一方、現代では女性の就業率や運転免許取得率も上昇しており、女性だから移動手段が少ないということはありません。

 というより、男女の社会的性差を区別すること自体がナンセンスになりつつあります。

 このように考えると、現代の「デートカー」に「男性が女性を誘うためのもの」という意味合いは必要ありません。

 また、価値観が多様化している現代では、「デート」は必ずしも若い男女のみのものではなく、同性や年齢の離れたふたり、あるいは親子同士でのドライブも広い意味での「デート」と呼ぶことができます。

 結局のところ、現代における「デートカー」とは、すべてのユーザーが快適に過ごせる移動空間を提供するクルマであると定義付けられるのかもしれません。

※ ※ ※

 では、プレリュード コンセプトは「すべてのユーザーが快適に過ごせる移動空間を提供するクルマ」と言えるのでしょうか。

 もちろん現時点では詳細は不明ですが、ベースになるであろうシビック e:HEVが非常に高い評価を受けていることを考えると、プレリュードの市販版には十分にその素質があると言えそうです。

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Writer: PeacockBlue K.K. 瓜生洋明

自動車系インターネット・メディア、大手IT企業、外資系出版社を経て、2017年にPeacock Blue K.K./株式会社ピーコックブルーを創業。グローバルな視点にもとづくビジネスコラムから人文科学の知識を活かしたオリジナルコラムまで、その守備範囲は多岐にわたる。

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