ホンダが斬新デザイン新型「SUV」発売へ コの字ライト&スタイリッシュデザイン採用! 実車展示も話題! 近々に中国で登場か
ホンダは新たな中国専売SUVをとして「e:NS2」と「e:NP2」を今後発売します。その中で「e:NP2」がまもなく発売される可能性が高いようです。
広汽ホンダ新型「e:NP2」、一部スペックが明らかに
ホンダの中国における合弁会社「広汽ホンダ」が2024年中の発売を予告しているBEV「e:NP2(極湃2)」に関して、一部スペックが明らかとなりました。
ホンダは2023年4月に開催された上海モーターショー2023にて、純電動サブブランド「e:N」シリーズ第二弾モデルとなる「e:NS2/e:NP2」のプロトタイプを発表しました。
そして、同年11月の広州モーターショー2023では量産モデルを公開、2024年中に発売するとしています。
中国では広州汽車との「広汽ホンダ」、そして東風汽車との「東風ホンダ」の2つの合弁会社が存在しており、発表された2車種はe:NP2が広汽ホンダ、e:NS2が東風ホンダの製造・販売するモデル。
トヨタやホンダなど中国に複数の合弁会社を持っている自動車メーカーは、ひとつの車種をそれぞれの会社から別のデザインと車名を与え、姉妹車としてリリースすることが一般的です。
これ以外にも、中国市場では「ライフ/フィット」、「シビック/インテグラ」、「インスパイア/アコード」、「XR-V/ヴェゼル」、「エンヴィクス/クライダー」、「CR-V/ブリーズ」、「UR-V/アヴァンシア」、「エリシオン/オデッセイ」、「e:NP1/e:NS1」などが、それぞれ広汽ホンダ/東風ホンダから展開されています。
ホンダの展開する「e:N」シリーズは2021年に発表されたBEVのサブブランドで、第一弾モデルとして東風ホンダの「e:NS1」、広汽ホンダの「e:NP1」が発売されました。第一弾モデルの車種はどちらもコンパクトSUV「ヴェゼル」をベースにしたものであり、エクステリアデザインはまさに「グリルレスなヴェゼル」といった印象です。
一方、インテリアはベースとなっているヴェゼルより大幅にアップデートされており、中央に位置する15.1インチ縦型ディスプレイや、フル液晶のメーターディスプレイ、ボタン式セレクターはe:NS1/e:NP1独自の要素となります。
実際に乗ってみても非常に運転しやすく、ちょうど良い乗り心地と操作しやすいボタン類には好感を覚えました。
両モデルともに最上位グレードでは容量68.8 kWhのバッテリーを搭載、航続距離は中国独自のCLTC方式で510 kmを誇ります。
非常に完成度の高いBEVですが、中国では「ガソリン車をそのままBEVに」を意味する「油改電」と言われており、消費者からの反応はいまひとつです。
そこでホンダは設計を大幅に刷新させた「e:N」第二弾モデルを投入することで、市場からの支持を回復させようとしている状況となります。
2024年に発売予定の「e:NS2/e:NP2」は「e:NS1/e:NP1」と同じく「e:N Architecture F」を採用していますが、ボディは「e:NS2/e:NP2」専用のファストバック風SUVとなっています。
また、「e:NS1/e:NP1」では控えめだった両モデル感のデザイン差別化も、「e:NS2/e:NP2」ではより顕著になっています。
フロントマスクにおいては、東風ホンダのe:NS2ではX字型のデイライトが特徴的な一方、広汽ホンダのe:NP2ではコの字型のヘッドライトクラスターを採用。また、テールライトもフロントと同様の形を両モデルともに採用しています。
その一方でボディサイズなどの情報は明らかにされていませんでしたが、今回、一部スペックが中国政府機関のウェブサイトより確認されました。
この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)の公式サイトです。
工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
判明したのは広汽ホンダが製造・販売を担当する「e:NP2」に関する情報です。っ工信部への届出情報によると、e:NP2のボディサイズは全長4788 mm x 全幅1838 mm x 全高1570 mm、ホイールベース2735 mmとなります。
「e:NP1」のボディサイズが全長4388 mm x 全幅1790 mm x 全高1560 mm、ホイールベース2610 mmとヴェゼルに準拠したサイズであったため、e:NP2のボディは完全新規設計であることが伺えます。
車両重量は1763-1775 kgと記載されており、この違いは細かいオプション装備によるものと言えます。e:NP1では容量68.8 kWhモデルが1683 kgであったため、これよりも大幅な重量増加となります。
e:NP2が搭載するバッテリーは容量68.8 kWhの三元系リチウムイオン電池で、製造はバッテリー大手の「CATL(寧徳時代)」が担当。これはe:NP1の上位グレードと同じ仕様となるため、e:NP2の航続距離(CLTC方式)は510 km前後になると予想できます。
駆動方式は前輪駆動になると見られ、工信部への届出情報には出力201 hpのモーターを1基搭載すると記載されています。この点に関しても、e:NP1の上位グレードと同じ仕様になります。
e:NP2は2024年4月に正式発売を迎えると言われています。
e:NP2は以前より持ち合わせていた高い完成度に加え、中国国内の最新トレンドを押さえた未来的な設計が特徴的です。
ホンダはe:NS2/e:NP2以外にも多数のBEVを「e:N」シリーズより投入すると発表しており、中国国内における動向に注目が集まります。
折角ケツは良いのに顔はホンダのロゴ入りでごちゃ付いててもう少し精悍な顔にすれば良いのに。
ヴェゼルのマイナーチェンジの見た目がどれだけ変わるか分からないけどこのケツなら良いな。