なぜ「ガソリンスタンドの屋根」は“平ぺったい”? 雪が積もったらどうするの?「平坦タイプ」が“圧倒的多数”の理由とは
その一方で「珍しいデザイン」のガソリンスタンドも存在!
多くのガソリンスタンドでは平らな屋根が設置されている一方で、個性的なアーチ型や、傾斜のある屋根を設置している店舗も存在します。

例えば、千葉県市川市の「アクシス行徳」は、アーチ型(ドーム型)の屋根を設置しています。
また、傾斜のある屋根を設置している店舗でもとりわけ珍しいタイプなのが、和歌山県田辺市の「コスモ石油 本宮SS」。
この店舗の屋根は、白と黒を基調にした屋根瓦風のデザインを採用しており、一見するとガソリンスタンドとは思えないユニークなものです。
さらに寒冷地では、支柱に向けて内側に傾斜しているY字型の屋根も見られます。
これは「無落雪屋根」と呼ばれるタイプで、内側に溶けた雪や水を集めることでガソリンスタンドの利用客に雪が落ちない構造となっているのです。
また、このタイプは屋根にヒーターを内蔵しているものが多いということです。
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多くのガソリンスタンドでは「経済的合理性」を踏まえて平坦な屋根を採用している一方で、寒冷地のガソリンスタンドではしっかりと雪対策が図られるなど、地域によって様々な工夫が凝らされています。
記事で取り上げた他にも色々な形状の屋根があるので、ガソリンスタンドに立ち寄った際には、屋根に注目してみると面白いかもしれません。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

































