新型「“3人乗り”クーペ」初公開! 270馬力超えの「超軽量マシン」! 後輪駆動採用でめちゃ楽しそうな「V」実車展示
スーパーセブンとの共通点とは?
そのデザインの特徴はシンプリシティであり、シンメトリーがキーワードです。人間はシンメトリーなものを見ると美しく感じることから、その思考をプロジェクトVにも取り入れられました。
例えばサイドから見てみましょう。クルマを真ん中から左右半分に分けてみると、前後のホイールアーチがシンメトリーになっていることに気付きます。
さらに、前後のフェンダーの上部のラインと下部のラインをたどっていくと、どちらもドア中央に集まってくるようにデザインされています。またAピラーとCピラーの角度やフロントエンドとリアエンドの角度も同じようになっているのです。
そうしながらもジャナレリさんは、「1960年代のクルマが大好きなのです。その時代は女性のようなシルエットを纏わせた美しいクルマが多かったのですが、最近のクルマではあまり見かけなくなってしまいました。そこでぜひ再現したかったのです」とコメント。
一方でデザイナーとしては、新たなトライもしたくなるもの。
その点についてジャナレリさんは、「プロジェクトVのデザインは大きく3つに分かれています。まず下側の黒い部分は、エアロダイナミクスを意識したもの。真ん中はウルトラモダンなデザインで、ロボット的な印象も与えています。例えばドアの下回りの造形でそう感じるでしょう。そして上は非常に柔らかいルーフラインで、オーガニックでありながらこれまでのスポーツカー的なシンプルな形となっているのです」と説明し、「ケータハムのデザインはシンプリシティですが、シンプル過ぎるとつまらなくなります。ですので、そのシンプリシティとちょっとモダンなアグレッシブさを混ぜることで完成させたのです」と話しました。
低いシートポジション
インテリアに目を移すと、非常に低いシートポジションが目に留まります。
これは床面全体ではなくシートを挟んだ前後にバッテリーを配した結果、シート位置を下げることに成功したからです。
従ってドライビングポジションは足を水平に伸ばすようなスタイルで、ケータハム「スーパーセブン」を想起させるようなイメージです。
そこまでしてシート位置を下げたかったのも、スーパーセブンに近づけたかったからでしょう。
メーター周りはデジタルでありながら、クラシカルなデザインを施し、左右に広がるインパネは平面で、こちらもクラシカルな印象を強調しています。
しかし、中央のスクリーンはナビやエアコンの操作ができるようになっており、使いやすさも考慮されていました。
リアに目を移すとちょうど真ん中にシートがレイアウトされました。ここは一人乗り、それも子供用ほどのサイズです。
「子供がそこに座ると、真ん中から真正面を見ることができるので、クルマを運転しているフィーリングをドライバーと一緒に感じることができるでしょう」とジャナレリさんはコメントしていました。
ケータハムにボディをかぶせて
一見スーパーセブンとの共通性は見いだせないかもしれません。
しかしケータハムのファミリーの共通性も持たせてあるのです。そもそも新型コンセプトVのデザインを始める際にはスーパーセブンをもとに四輪をフェンダーで覆い、キャビンを新たに設けるイメージで進められたといいます。
従ってノーズの先端部分などは、ケータハムスーパーセブンのフロントグリルと同じようなイメージを持たせています。そして、シンプルでクリーンなボリュームで4輪をカバーしていったということなのです。
今回のモデルはコンセプトで、それを作成したのはイタルデザインでした。
カーデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロが興した会社で、現在はVW傘下のもとで活動。カーデザインだけでなくコンセプトモデルの作成なども手掛けており、このモデルもその一環で、ジャナレリさんさんのデザインやBEVの要件等を盛り込みながら作られたようです。
従って実際の製造は、ケータハム自身で行われる可能性が高いと思われます。
BEVとして非常に軽量に仕上げられるであろうコンセプトV。どのような走りが楽しめるのか、今から楽しみです。
高橋さん、EVじゃなくてエリーゼを復活させてください。
チャイルドシートは設置できるのだろうか?
何時も色々な車を紹介いただいていますが、部分的なアップ写真が多く、全体が分かりにくいと思います。
全体のデザインを含めた部分写真を希望します。 よろしくお願いします。
凄くカッコイイが3人乗りにする理由が?です。
真ん中を運転席にして、左右のシートを後ろにオフセットしたら、伝説のマクラーレンF1を思わせるライトウエイトスポーツに成るのに!
少量生産ならではの、エンジンmodelも是非用意して欲しい!