いすゞが斬新「どこでも荷台泊仕様」を初公開! 自由にキャンプ出来ちゃう? 純正オプションで市販化も検討か
エルフミオはキャンピングカー市場で注目の的となるか?
前述の通り、この動きに合わせて小型トラックを自家用として使う市場も拡大しそうな気配があります。
カスタム業界には、小型・中型・大型トラックのドレスアップパーツを製造しているメーカーが多くあり、このカテゴリーが一般化すれば軽トラカスタムと同様に市場が一気に拡大する可能性は大です。
そして、このエルフミオ・アウトドアエディションから考えられるもうひとつの市場が、キャピングカーです。
「キャブコンバージョン(通称キャブコン)」と言われるカテゴリーのキャンピングカーは、トラックを基にしたシャシの後部に居住空間を載せる構造になっています。
現在、キャブコン市場はトヨタ「カムロード」がほぼ独占市場となっており、いすゞもエルフベースの「ビーカム」というキャピングカーシャーシを発売していますが、採用するビルダーが1社であることから需要が伸びていません。
しかし、エルフミオのディーゼル車がキャンピングカーシャシとして使うことができれば、選択肢のひとつとして採用するビルダーは多いはず。
いすゞ関係者によれば、実はその計画は着々と進行中のようで、早ければ2024年夏にはビルダーへのデリバリーが始まるかもしれません。
この場合は、エルフミオではなく、トヨタ「ダイナ」→トヨタ「カムロード」のように専用のモデル名が付けられる見通しです。
キャンピングカーシャシはエルフミオ・アウトドアエディションとはまた違う用途になります。
しかし、2002年に乗用車市場から撤退して以来、久しぶりに一般ユーザーに向けた車両販売にいすゞが戻ってくるかもしれません。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
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