「能登への移動は控えて」連休前に石川県訴え「大変困っています」 能越道は復旧進む
能登半島地震の影響で、石川県能登地方の道路は複数箇所で寸断されており、通れる道路では渋滞が発生しています。石川県は、渋滞が救助・救援の妨げとなっていることから、不要不急の能登への移動は控えるよう呼び掛けています。
高岡IC~七尾城山IC間は通行再開
成人の日の三連休を目前に控えた2024年1月5日、石川県は、能登へ向かう道路が渋滞で困っているとし、不要不急の能登への移動は控えるよう、ウェブサイトやSNSで呼び掛けています。
1日に発生した「令和6年能登半島地震」により、能登地方の広い範囲で道路が通行止めとなっています。
この影響で、七尾市から穴水町へ通じる国道249号など、通行できる道路にクルマが集中し、渋滞が発生しています。
このため石川県警は4日朝7時から、七尾市の田鶴浜東交差点から国道249号や県道1号で輪島・珠洲方面へ向かう車両の総量を抑制する措置を開始。
5日14時からは、田鶴浜東交差点の西側に位置する大津交差点に場所を移した上で、引き続き一般車両の通行を抑制し、災害関係車両を優先する措置を実施しています。
石川県は「不要不急の能登への移動は、控えてください。物資が届かなかったり、患者の輸送回数が減っており、救援部隊も大変困っています」と窮状を説明しています。
また、国土交通省北陸地方整備局も、「被災によって道路幅が狭いなど原因で渋滞も発生するなど、円滑な物資の輸送にも支障となっている」と説明。さらに、一般車両が混在することで人命救助や復旧作業に支障が生じることから、一般車両の能登地方への移動は控えてほしいと呼び掛けています。
なお、5日14時現在、石川県は義援物資について、企業・団体から受け付けている一方、個人からは受け付けていません。企業・団体の場合も、現地に直接搬入せず、事前に県へ連絡し、受け入れ先(搬入先)と調整した後に搬入してほしいとしています。
※ ※ ※
一方で、道路の復旧も進んでいます。
能登半島の東側を走る自動車専用道路の能越道は5日13時、高岡IC~七尾城山IC間40.6kmの通行止めが解除されました。これにより北陸道から七尾市内までがつながりました。
ただし、道路は応急復旧のため、最高速度は50km/hに規制されます。また、北陸地方整備局は、人命救助、救援物資の輸送や復旧作業に支障が生じることから、一般車両の能登地方への移動は控えてほしいと呼び掛けています。
なお、七尾城山IC~七尾IC間3.2kmは引き続き通行止めです。
能登半島の西側を走る自動車専用道路の「のと里山海道」も5日14時、上棚矢駄IC~徳田大津IC間が復旧し、金沢市・内灘町から志賀町・七尾市までがつながっています。
控えるのではなく、緊急車両及び許可車両以外を通行止めにすれば良い。あとは免許証の所在地が被災地の人。ボランティアなら被災地の手前で止めないと、現地がボランティアの車で通行や復旧の邪魔になる。
東日本大震災では東北道~被災地は救援物資の輸送に関わる通行許可を各都道府県の警察で窓口やってたでしょ。あれと同じこと。
今回の被害は3.11程ではないにしても、同様の対応をしないとタンクローリーが足りず燃料が欲しくても手に入らないとか大変だよ。今は厳冬期だからね。