「移動式オービス」勢力拡大中!? 高速道以外でも活躍! 新たな「速度違反取締り」機器の特徴とは

移動式オービスの手前に「取締り中」の看板は掲出されているのか!?

 よく質問されるのが「移動式オービスの手前には『取締り中』の看板はあるのか」という点です。

 答えは「看板を設置している場合と、していない場合があります」となります。

首都高速道路に設置された移動式オービス[撮影:オービスガイド]
首都高速道路に設置された移動式オービス[撮影:オービスガイド]

 北海道警などは必ずといって良いほど看板を設置していますが、県警によっては基本的に設置しないところや、設置したりしなかったりといった感じの警察も多くあります。

 さらに同じ表示でも、大きな看板もあればとても小さな看板もあり、その設置場所も左側の歩道だったり、右側の中央分離帯だったりとマチマチです。

 例えば片側3車線の道路で予告看板が右側に設置されていて、移動式オービスは中央分離帯に設置されていたこともありました。

 このような場合、もし看板が設置されていても、走行している車線によっては看板に気が付かないことも多いと思います。

 さらに最近は警察のホームページやSNSで予告することにより、それを看板の代わりにするところも増えています。

 お出かけ前に、ルート上の警視庁や各道府県警のサイト、SNSをチェックするのは現実的に難しいでしょうが、少なくても自分が住んでいる地域の警察が発表する情報には注意をしていて損はないと思います。

 なお固定式オービスと異なり、移動式オービスは青切符レベルの速度違反でも光ります。

 15キロオーバーで呼び出されたドライバーも実際にいますので、多少の速度オーバーなら大丈夫などの過信は禁物です。

※ ※ ※

 最後に、移動式オービスに対し賛否はあると思いますが、筆者は移動式オービスは良いシステムだと思っています。

 正直なところ、運転していて邪魔な存在と思うこともありますが、導入前と最近を比べると、無茶な運転をするクルマが減ってきたと実感します。

 例えば深夜の埼玉県内の新4号国道などは無法地帯のようでしたが、最近は全体的に速度が落ちています。

 特に電光掲示板に「県内移動式オービス実施中」の表示が出ると、走行車両全体が穏やかになったと実感できます。

 そもそも速度超過は重大な事故に直結することは確かなので、移動式オービスがあろうがなかろうが、周囲を思いやり安全な速度で走ることが大切だと思います。

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Writer: オービスガイド 大須賀克巳

2008年よりドライバーのための情報を共有するネットワーク作りにとりかかり、現在は「オービスガイド」(アプリ・WEB)を開発と運営。
北海道から沖縄まで、全国全てのオービスを定期的に現地調査。今後も取締り情報に限らず、車に乗る人が安全で快適に、楽しく運転できる仕組みを作りたいと日々奔走している。

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