日産「次期型スカイライン」いつ登場? 最強「NISMO」登場&ライバル不在状態でも「セダン不調」で“跡継ぎ”はどうなるのか

日産「スカイライン」現行モデルの登場から10年が経過し、モデルチェンジが期待されています。しかし、国内のセダン市場は大きく変化していることもあり、スカイラインは一体どこへ向かっていくのでしょうか。

ライバル不在の「スカイライン」 今後どうなっていく?

 日産を代表するモデルのひとつが「スカイライン」です。スポーツセダンの代名詞として長らく愛されていますが、現行モデルの登場から10年が経過しました。
 
 モデルチェンジも期待されるなか、国内のセダン市場は縮小傾向ですが、今後スカイラインはどうなってしまうのでしょうか。

「スカイラインGT」の集大成モデル「スカイラインNISMO」
「スカイラインGT」の集大成モデル「スカイラインNISMO」

 スカイラインは初代が1957年に登場しました。4ドアの実用的なセダンボディを持ちつつ、エンジンや足回りがスポーティに味付けされていることが特徴です。

 現行スカイライン(V37型)は2013年11月に発表された13代目で、北米などの海外市場では高級ブランド「インフィニティ」のミドルセダン「Q50」として売られています。国内では2014年2月に発売を開始しました。

 13代目では、躍動感のあるボディや後輪駆動レイアウトなど歴代モデルの特徴は踏襲しながら、インテリアの質感を高め、インテリジェントクルーズコントロールなどを始めとする先進技術を搭載するなど、プレミアムセダンとしての側面を強めました。

 10年におよぶモデルライフでは、内外装デザインの変更だけでなく、ハイブリッドモデルの設定や先進運転支援システム「プロパイロット2.0」の採用、高出力の3リッターV型6気筒ツインターボエンジン新搭載といった数度もの改良を実施。

 現在は3リッターターボモデルのみとなり、国内では唯一新車で買える高出力エンジン+FR駆動採用のセダンという貴重なモデルとなりました。

 さらに、2023年8月には特別仕様モデル「スカイラインNISMO」を発表しました。

 コンセプトは「The Skyline GT よみがえれ、羊の皮を被った狼」を提唱し、NISMOブランドによる「スカイラインGT」原点への敬意を示し、グランドツーリングカーとしての集大成を目指したといいます。

 スカイラインがこうした経緯をたどるなか、国内のセダンラインナップは大きく変化しています。

 日産ではフラッグシップセダン「シーマ」が2022年8月に生産終了し、トヨタでもFRのスポーティセダンという共通項を持っていた「マークX」が2019年12月に生産を終了。さらに、2023年12月には「カムリ」も生産を終了し、海外専売車種となりました。

 現在、各社の売れ筋モデルはSUVに集中しており、販売台数ランキングにおいても上位はSUV・ミニバン・コンパクトカーといったものが占めており、セダンの不人気さが顕著になっています。

 しかし、トヨタ 新型「クラウン セダン」(2023年11月発売)やホンダ 新型「アコード」(2024年春発売)など、一部モデルではフラッグシップモデルとして生き残りを見せる状況もみられます。

 そうしたなかで、スカイラインについては“集大成”のスカイラインNISMO登場にとどまっており、さらに、ハイブリッドモデルやプロパイロット2.0搭載モデルなどは先立って廃止されています。

 そんな中でも新型モデルに関する情報は一切アナウンスされておらず、各モーターショーなどでも次期型を示唆する「スカイラインコンセプト」といったショーカーも一向に見られないなど、インフィニティ版も含め果たして次期モデルが登場するのか、はたまたモデル縮小が進むスカイライン自体が終了してしまうのかについても、今のところスカイラインファンをやきもきさせる不明瞭な状態がずっと続いています。

 スカイラインは日産を代表する存在ともいえ、歴史の長いモデルかつ日産が国内販売している唯一のセダンということもあって、セダン不況のなかでもどのように続いていくのか、期待したいユーザーも少なくないかもしれません。

 2023年12月26日、日産は創立90周年を迎えましたが、スカイラインの去就についても期待したいところです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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