ホンダ「新型軽バン」登場! 「N-VAN」じゃない“画期的新モデル”に熱視線!? デメリットを解決する「MEV-VAN」への反響は
ホンダが実証実験を進めている新型軽商用EV「MEV-VAN Concept」について、SNSなどでは多くのユーザーから期待が寄せられています。
交換式バッテリーでEVの“デメリット”を最小化できるか
ホンダとヤマト運輸は2023年11月から、新型「MEV-VAN Concept(エムイーブイバン コンセプト。以下「MEV-VAN」)を用いた実証実験を行っています。
このMEV-VANは、EVのデメリットを最小化できるのではないかと期待されており、SNSなどでは多くのユーザーからコメントが投稿されています。
新型MEV-VANは軽商用EVのコンセプトカーで、現段階では実証実験としての導入にとどまっています。
同じ軽商用車の「N-VAN」や、2024年春に発売を予定している新型軽商用EV「N-VAN e:」とはほぼ同一のエクステリアを持っており、特にN-VAN e:とは商用向けの軽バンEVモデルという点でも共通していますが、パワーユニットは異なります。
一般的にEVは通常取り外すことのできない固定式バッテリーを搭載しますが、MEV-VANはホンダが開発した交換式バッテリー「モバイルパワーパックe:」8本を助手席後ろの床下に搭載しています。
このモバイルパワーパックe:は、2018年に初めて電動二輪車に採用されて以来、三輪電動スクーターなどにも搭載されるなど、用途を拡大している交換式リチウムイオンバッテリーです。
1本あたり1314Whの大容量を持ちますが、重量は10kg程度でサイズも小型であることから交換も容易なほか、防水や耐衝撃といった高耐久性能や、制御ユニットの搭載により使用時に発生した事象を記録できるなど、様々な電源として活用できます。
日中に太陽光発電を用いてモバイルパワーパックe:複数を充電しておき、必要に応じて交換しながら走行すれば、EVのデメリットである充電待機時間や、クルマを動かさない夜間に一斉に充電することで発生する電力使用の集中などが避けられます。
これにより、より効率的なエネルギーマネジメントの実現に貢献するといいます。
導入の背景には、ホンダとヤマト運輸がそれぞれカーボンニュートラルの実現や温室効果ガス排出ゼロを目指す取り組みを行うなかで、2023年6月から8月にかけてN-VAN e:を用いた実証実験を協業して実施したことがあります。
この実験では、集配業務でEVを活用するにあたり、充電待機時間や夜間一斉充電による電力使用ピークの偏りなど、様々な課題が浮き彫りになりました。この実験を経た結果、バッテリー交換式EVの有用性が期待され、MEV-VANが誕生しました。
実証は11月から群馬県内で実施しており、まずはMEV-VANを1台導入。今後は複数台を投入する予定とされています。
そんなMEV-VANですが、市販化について明言されていないものの2023年10月28日から開催された第1回「ジャパンモビリティショー」では、ホンダのブースでN-VAN e:とMEV-VANが出展されたこともあり、注目が集まっています。
SNSなどでも、このMEV-VANについて話題にするユーザーも少なくないようで、「バッテリー交換式っていうのがとても魅力的」「こういうのを出してほしかった」といった、これまでの固定式バッテリーEVとは異なる新たな発想に評判も上々です。
また、「ユーザー側からすると、充電池がいくつかあれば車両は稼働し放題。充電中=動かせないという稼働率でのデメリットもない」「バッテリーを交換するだけなので給電時間はゼロ」など、実際に小口配送業務などを行っているとみられるユーザーからも、モバイルパワーパックe:を複数持っておけば常に稼働できるというメリットに関心を持つコメントも。
さらに、「長距離を走りたい場合は、(標準搭載の)8本の他に交換用バッテリーを荷台に積んでおけば良い」「バッテリーが劣化して交換が必要な場合も工場に持ち込む必要なく、自分自身で購入して入れ替えができる」など、充電設備の整備不足や、バッテリー劣化といったEVの懸念材料を解決できるのではないかと考察する人もいます。
一方で、「充電用の予備バッテリーも追加購入する必要があるので、かなりの値段になりそう」「重量的に仕方ないけど8個に小分けか。荷物積んでたら交換出来ないね」「バッテリーの劣化と車両火災が起きた時の安全性はどうなるのかな」など、価格や積載位置、安全性などについて心配する声もみられます。
ゴンが日産自動車社長のころ、バッテリ-をカ-トリッジタイプとしてGSなどで交換するアイデァをコメントしてました。もう20年くらい前でしょうか?
走りながら、予備のパワーパックをホンダの発電機で充電とか、屋根に乗せたパネルで一個づつ充電が現実的かな。
キャンピング仕様にしたら交換工程が最悪。
昔のバモスターボで和室仕様とか考えたけど、オイル交換の工程が極悪だった。
ノンターボならまだマシ。
作る側は「何がしたい」。買う側は「何ができるか/何ができないか」しか考えない。
作った側は「新型」と言い、世間はただの「N-VANの電動仕様」という見方。
充電設備が普く無ければただの箱。車の電動化が先走って、インフラの配備は追いつかず。
政府やマスコミは電動化を賛美するが、世間は自分の車の用途として用が足りるかしか見ていない。