クルマの後席にある「謎の小窓」何の意味? 開かないけど… 乗る人に対する効果は?

セダンやSUVを横から見ると後席ウインドウ付近に「謎の小窓」があります。どのような意味があるのでしょうか。

後席ウインドウの小窓の意味は?

 クルマのトレンドは時代によって大きく変わり、シルエットも時代や技術の進化に合わせて変化しています。
 
 その中でサイドビューの美しさも求められますが、「後席ウインドウの小窓」にはどのような意味があるのでしょうか。

セダンやSUVで見られる「謎の小窓」なんの意味?
セダンやSUVで見られる「謎の小窓」なんの意味?

 サイドシルエットは、ピラーの太さや形状によって大きく見え方が変わります。

 例えばトヨタ「クラウン」では、14代目と15代目以降の比較すると太かったCピラーが細くなり、代わりに小窓が追加されるようになりました。

 ちなみにピラーとは柱を意味する言葉でクルマの場合は、フロントガラスを支える柱を「Aピラー」、フロントドア後部にある支柱を「Bピラー」、リアガラスを支える柱を「Cピラー」といいます。

 そしてCピラーに小窓が追加されることにより、従来のサイドウインドウ数が2枚から3枚となり、左右合わせて6枚の窓になることから「シックスライトウインドウ」と呼ばれています。

 セダンを始めSUVなどでも見られる小窓ですが、どのような意味があるのでしょうか。

 採用の経緯としては、デザイン的な要素が多いようで、Cピラーを薄くガラス部分を拡大することで、ルーフからラゲッジスペースまでのデザインを流麗にできることがあげられます。

 ほかにもシックスライトウインドウにすることで、室内空間においてもメリットがあり、トヨタ広報部の担当者は次のように話します。

「室内におけるメリットとしては、採光できる範囲が広くなり室内を明るく演出できるほか、窓部分が広がることで体感・視覚的に室内が開放的に感じられることが挙げられます」

 最近のほとんどのクルマは、ウエストラインが高くなってきたこともあって、閉鎖感を感じやすくなりました。

 しかし、シックスライトウインドウを採用することで開放感が向上することは間違いないでしょう。

※ ※ ※

 また新型「クラウンセダン」では、従来のクラウンと比較するとCピラーが細くなり、シックスライトウインドウのサイズが大きくなっているように見受けられます。

 新型クラウンセダンでCピラーが細くなった背景には、ボディ剛性向上などの技術面によるものなのか、前出の担当者は以下のように話します。

「従来型からセダンでは6ライトウインドウのデザインを採用しておりますが、Cピラーの形状・ウインドウサイズの違いについては、純粋にデザインによる違いです」

※ ※ ※

 伸びやかなシルエットの演出につながるシックスライトウインドウは、リアビューの印象を決める重要な部分なのです。

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9件のコメント

  1. 日本では1967年いすゞフロリアンというモデルが6ライトを採用してます。そして翌年1968年トヨタコロナマ-クⅡが6ライトではないがルーフを後端まで伸ばすために6ライトふうで発売されてます

  2. 1967年いすゞフロリアンと言いうモデルが6ライト仕様で発売されました。
    翌1968年トヨタマ-クⅡが6ライトふうでルーフ長くしたデザインでした

  3. 1967年アウディの前身、ドイツNSU・Ro80が6ライトデザインで販売されてますよ
    この車は世界初のロ-タリエンジン搭載車でしたが、マツダの様に成功はしませんでした。

  4. 80系、90系のスプリンター4ドアセダン も6ライトウインドーでしたね。
    5代目 E80型(1983年 – 1987年)
    6代目 E90型(1987年 – 1991年)

    • スプリンター4ドアセダン、80系、90系も6ライトウインドーでしたね。
      5代目 E80型(1983年 – 1987年)
      6代目 E90型(1987年 – 1991年)
      たくさん売れたから、まだ路上で走っている車もあるんじゃないかな。
      他にもスバルレオーネからレガシィとかも長期間6ライトウインドーでしたね。
      レオーネ 3代目(1984年-1994年)からレガシィ5代目 BM/BR系(2009年-2014年)とか
      こちらの方はサッシュレスドアだから気が付きにくいかもしれないけど。
      探せば他の車種でもいっぱいありそう。

  5. 8代目トヨタコロナセダン T150/160型(1983年 – 1987年)
    も6ライトでしたね。
    くるまのニュースってなぜこんな誤った情報を堂々とネットに掲載するんでしょうね。
    メディアとしての自覚が無いんでしょうか。

  6. え、と思ったらみんなおんなじこと思ってました笑
    レガシィセダンとか伝統的に6ライトですもんね。

  7. 太いCピラーはボディ剛性を向上させるだけでなく、ショーファー・ドリブン・カーに多く見られるように後席のプライバシーを守る目的もあります。
    ピラーが細くなったことによって死角が少なくなり、事故防止に寄与することにも触れられていません。
    もう少し 多角的な面から記事にしていただきたいと思います。

  8. 見た目もあるが、外の確認の為でしょ

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