高速出口の「青いスラッシュ標識」 意味はなに? 見た目じゃ推測できない!? “忘れがち”な標識が示すものとは
高速道路の出口などで見かける「◯に/」(丸にスラッシュ)の標識は、どのような意味なのでしょうか。
意外と忘れがち? 大切な“青スラッシュ”の意味
高速道路や有料道路の出口などに、自動車専用道路を示す標識とともに、「◯に/」(白い丸に青いスラッシュ)を組み合わせた標識を見かけることがあります。
ほかの標識とくらべて意味を推測するのが難しい抽象的な見た目といえますが、この標識にはどのような意味があるのでしょうか。
道路標識は、主に「案内標識」「警戒標識」「規制標識」「指示標識」「補助標識」の5種類に区分されており、例えば案内標識は、国道の番号を示す逆三角形の標識や、地名や道路の名前を示す標識など、最も多くの形状や種類があります。
警戒標識は黄色いひし形に統一されており、その先に踏切や信号機があることを示す標識のほか、動物飛び出し注意の標識にはシカやタヌキ、ウサギなどの地域に応じた動物が描かれています。
規制標識は一時停止や進入禁止、一方通行などの制限があることを表すもの、指示標識は横断歩道や停止線の位置を示しています。
これらの標識が単独で設置されていることもありますが、いくつかの標識が組み合わせて使用されている場所も多く見られます。
そして「◯に/」の標識は、補助標識に区分される標識のひとつです。
補助標識は、警戒標識や規制標識などの本標識と一緒に掲示されることで、それらの標識に情報を補足したり、規制の内容を付加したりする役割を持ちます。
「◯に/」の標識は規制区域の終わりを表す標識で、例えば自動車専用の規制標識と組み合わせて表示されている場合、自動車専用道路がその地点までで終わることを意味します。
同様に、最高速度を示す「◯に80」などの標識とともに設置されていれば、この標識をもって時速80キロの速度制限が終了することを表しています。
このような区域を示す補助標識にはいくつかの種類があり、同じ「終わり」を意味する標識には、左向きの赤い矢印で「←」と表示されたものや「ここまで」「区域ここまで」など文字で表示されたものがあります。
同様に区域の始まりの地点には、右向きの赤い矢印で「→」のほかに、「ここから」「区域ここから」と文字で表示された補助標識が設置され、標識による警戒や規制が一定の区域にわたる場合で、区域の途中に標識が設置される時には両向きの赤い矢印「←→」や「区域内」と文字で表示されるなど、その種類は様々です。
それ以外では、「この先100m」や「ここから50m」など、本標識の適用される区域が続く距離が具体的に表示されるものや、規制の区域が広範囲にわたる場合は「市内全域」のような補助標識が使われることもあります。
このように、標識の警戒や規制が適用される区域を示す補助標識にはいくつかの種類があり、矢印や文字などそれぞれの地点で同じタイプの標識がありますが、「◯に/」のような丸い補助標識は終わりの地点にしかありません。
また、矢印や「ここまで」など文字の補助標識は、規制標識や警戒標識の下についていますが、「◯に/」の標識のみ上に表示されています。
これは、矢印や文字の補助標識が、すぐ上の本標識の始まりや終わりを示すのに対し、「◯に/」はその下にある規制のすべてがその地点で終了することを意味しています。
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道路標識には多くの種類がありますが、警戒標識や規制標識の上下に設置されている補助標識には、本標識の意味を補足したり情報を付け加えたりする役目があります。
特に、規制が適用される区域の「始まり」や「終わり」を意味する補助標識にはいくつかの種類があり、これを誤った意味で捉えてしまうと標識の意味が真逆になってしまう可能性も考えられるため、見逃さないようにしましょう。
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