便利な「カーシェア」を移動以外の目的で使う人が増えている! 「それってアリ!?」な意外すぎる活用法とは?

使いたいときにだけ利用する「カーシェア」が一気に普及してきました。特に若い人たちの世代で利便性と経済性が受け、さまざまな用途で活用されているようです。

「カーシェア」が別の用途で使われている現状

 かつてはクルマを所有することが一般的で、新車や中古車を購入する人が多かったのですが、最近は所有にこだわらないクルマの乗り方として「カーシェア」が一気に普及してきました。
 
 特に若い世代では「使いたいときだけ利用する」という利便性と経済的な負担の少なさが受け、さまざまな用途で活用されているようです。

便利なカーシェアの意外な使い方とは
便利なカーシェアの意外な使い方とは

 カーシェアはレンタカーの一種で、レンタカーを示す「わナンバー」を装着しています。ただし利用の仕方が異なり、まずはカーシェアサービスの会員になって、月額基本料を支払って利用します(基本料金がないカーシェアもあります)。

 この月額基本料のなかに従量課金料金が含まれているケースがほとんど。あとは事前にインターネットやアプリで予約し、乗った分だけ課金されるシステムでとなっています。

 しかも、基本料のなかには税金や車検費用、保険料まで含まれているので、免許さえあれば原則的に誰でも利用できるのが人気の理由のひとつとなっています。

 2023年3月に消費者庁が集計したデータによると、カーシェアで使用されている車両は全国で5万1745台、車両ステーションは2万371か所、会員数は263万6121名です。

 使い方としては、「短時間のレンタカー」がメインで、その傾向は利用時間にも現れており、「2~3時間利用」(20.4%)や「2~3時間利用」(28.3%)が圧倒的に多く、さらに短時間や「6~12時間」(20.0%)などを加えると、9割近くの利用者が長くても12時間以内の利用となっているようです。

 利用目的は「旅行・ドライブ・アウトドアレジャー等」が52.8%ともっとも多く、以下「片道30分以上の場所での買い物」や「荷物の運搬」「深夜の移動」などの目的が並びますが、実際は別の用途に利用されているケースが増加しているといいます。

 そのなかで多いのが「仮眠・休憩」や「避暑・避寒・雨宿り」に加えて「静かな空間での通話やPC作業」など。つまり移動手段ではなく「安価で手軽に借りられるプライベートスペース」として活用されることが増えているようなのです。

 もちろん予約時間内は利用者の自由に使えるカーシェアではありますが、この別用途での利用が思わぬ弊害を生んでいるケースも散見されるのだとか。

 大手カーシェアサービス会社のスタッフに話を聞くと、走行せずに車内でエアコンを使用したり飲食するカップルが意外にも多いといいます。

 決してカップルでの利用が悪いのではないのですが、そもそも一般的なクルマは走ってはじめてオルタネーターで発電するだけに、いくらエンジンをかけていても停車状態では電力をどんどん消費してしまいます。

 それがハイブリッドやEVになればさらに電費は悪化、最悪の場合バッテリー上がりを起こしてしまう危険性があるのです。

 また車内でくつろいだ後にゴミを持ち帰らずにそのまま放置し、次の利用者が不快な思いをするケースもあるとのこと。

 クルマを時間単位で借りるサービスとして「レンタカー」もありますが、こちらは貸出・返却はレンタカー屋でおこなうので、使用後の車両はしっかりと掃除してから次の利用者に貸し出します。

 キズのチェックやメンテナンスもきちんとおこなわれており、このあたりがレンタカーとカーシェアの大きな違いと言われています。

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