えっ…ヤヴァイ! 突然の「スタック」どう対処? 慣れない「雪」で大苦戦前に知るべきコト
昨今の冬は、突然の大雪に見舞われることが珍しくなくなり、降雪地帯にドライブに出かける場合は、十分な装備をすることが必要です。とくに局地的な大雪のみならず、スノードライブで頻繁に遭うトラブルが「スタック」です。
雪道でのスタックどうすべき?
ここ数年、冬になるとよく聞かれるのが「10年に1度の大雪」という予報です。
先だっても日本海側で同様の注意喚起がなされており、北陸地方では2020年から4年連続の発表となりました。
このように昨今の冬は、突然の大雪に見舞われることが珍しくなくなり、降雪地帯にドライブに出かける場合は、十分な装備をすることが必要なっています。
局地的な大雪のみならず、スノードライブで頻繁に遭うトラブルが「スタック」です。
スタックとは、深雪などでタイヤがトラクションを発揮できなくなり空転し、結果的にデフの差動機構も重なって前進できなくなることを言います。
スタックした場合は、何が原因なのかを見極めて、それに的確に対処することで解決することができます。
主に降雪直後の圧雪されていない道や一晩降雪した後の駐車場などで発生することがほとんどです。
多くの場合、車両の前後にある雪が抵抗となっているか、車体下に雪があることでタイヤの接地力が希薄になることで起こります。
スタックをしたら、まず車両の「ESC(電子制御スタビリティコントロール、横滑り防止装置とも)」をOFFにしましょう。
これが利いていると、コンピュータがエンジン出力をカットしてしまい、十分な駆動力が得られません。
OFFにしたら、まずアクセルペダルをゆっくりと少しだけ踏んで、どのタイヤが空転しているのかを見極めます。
場合によっては、ESCをカットするだけで脱出できる時もあります。
また車体が前後どちらかに少しでも動くのであれば、降雪地帯のドライバーがよく使うセルフレスキューが、「もみ出し」という方法で脱出できる可能性が大です。
アクセルを少しだけ開けて動き、タイヤが空転したらすかさずアクセルをOFF。
そして、今度はこれまで動いていた方向とは逆方向に動きます。
また動けるだけ動いて、空転したら逆方向に。この前後の動きを繰り返していくと、振り子のように動きが徐々に大きくなり、スタックから脱出できます。
まったく動けないようでしたら、スタックの原因になっている“障害”を突き止めましょう。前述の通り、前後・車体下の雪が原因になっているか、もしくは地形のために動けなくなっているかがほとんどです。
雪が邪魔になっている場合は、スノースコップを使って除雪します。
スノースコップは、ホームセンターで購入するといいでしょう。
樹脂製のものが扱いやすく、携行もラクです。降雪地帯のホームセンターなら、多様な商品が揃っていますので、現地ですぐに購入してもいいと思います。
除雪の場合は雪面に寝転がったりすることもありますので、雨合羽の上下、防水手袋、雪靴も用意しておきたいところです。
除雪はむやみに行うのではなく、動く方向を考えて、必要最小限にするのが効率的です。
進んだほうが早いなら、前方と車両下、タイヤの周囲を除雪します。逆に戻った方がいいなら、後方と車両下、タイヤの周囲を除雪しましょう。
できるだけ平らに整地して、タイヤが転がりやすいようにするのがポイントです。
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