「ここから渋滞◯◯km」がめちゃ“リアルタイム”! まさか「見張りの人」がいる!? 高速道路の「渋滞情報」どう調べているのか
故郷への帰省や行楽のため、年末年始などは高速道路の渋滞が特に激しさを増します。そんななか道路標識には「ここから渋滞◯◯km」といったリアルタイムな情報が掲示されていますが、どのように調べているのでしょうか。
渋滞状況を把握する「トラフィックカウンター」はどんな仕組み!?
高速道路に設置された電光掲示板には、リアルタイムに把握できる渋滞距離が表示され大変便利です。
道路沿いで渋滞を見張っている人は見かけないように思いますが、どのように渋滞の距離などを計測しているのでしょうか。
そもそも渋滞とは、どのような状況を指すのでしょう。
NEXCO東日本は、次のように説明します。
「走行するクルマが時速40キロ以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返している状態のことを渋滞と呼んでいます。
ただし、東京外環道や京葉道路、アクアラインなど都市部の高速道路ではこの定義によらず、時速25キロ以下、時速20キロ以下など、路線毎に違った基準値が定められています」
つまり渋滞といっても、道路によってその定義される速度が異なるので、渋滞の状況を表示するのに用いられるのは速度ではなく、渋滞の距離や通過時間となっているわけです。
そしてNEXCO東日本は渋滞の距離の測定方法に対して、次のように説明します。
「渋滞の長さは、高速道路に埋め込まれた『トラフィックカウンター』と呼ばれる計測器によって調べています。
首都圏近郊ではおおむね2キロ間隔で埋め込まれており、通過するクルマの台数や小型車・大型車の判別、車の速度などを計測し、車の速度から、高速道路が渋滞しているかどうかを判別しています」
ただしすべての道路にトラフィックカウンターが設置されているわけではないといいます。
「高速道路の安全を守るため、24時間365日巡回を行っている『交通管理隊』が交通管制センターに無線で連絡したり、高速道路から一般道に出ようとするクルマが料金所まで渋滞している場合は『料金所の係員』が渋滞状況を確認して、交通管制センターに連絡したりすることで、トラフィックカウンターのない場所の渋滞情報を把握しています」
このように計測器の情報以外に、黄色いパトロールカーなどの目視による情報も加えることで、より正確な渋滞距離の把握に努めていることがわかります。
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