まさかのスズキ「ジムニー5ドア」日本で登場していた!? ド迫力「ロングボディ」×ゴツカスタムがカッコイイ! 謎の「手作りジムニー」とは

過去に開催された「東京オートサロン」では、日本自動車大学校の学生が製作したスズキ「ジムニー5ドア」が披露されていました。どのようなモデルなのでしょうか。

世界初公開の“ちょうど1年前”に「ジムニー5ドア」披露していた!?

 例年1月中旬に開催される日本最大級のカスタムカーショー「東京オートサロン」(以下オートサロン)では、毎年さまざまなカスタムカーやコンセプトカーが披露されます。
 
 2022年のオートサロンでは、当時はまだ発表されていなかったスズキ「ジムニー5ドア」が披露されていました。

まさかの“日本公開”していた!? 学生が手掛けた「ジムニー5ドア」
まさかの“日本公開”していた!? 学生が手掛けた「ジムニー5ドア」

 ジムニー5ドアは、スズキの小型四輪駆動車「ジムニーシエラ」をベースに、ボディを延長しリアドアを追加したモデルで、2023年1月にインドで世界初公開されました。

 同年6月にはインドで発売され、現在では南アフリカ、オーストラリアなどの市場でも展開されています。

 日本では発売されていませんが、初代登場以来ファンの多い「ジムニー」シリーズに、かねてより要望の多かった5ドアモデルということもあり、大きく話題となりました。

 そんなジムニー5ドアですが、世界初公開の1年前となる2022年1月のオートサロンでは、ジムニーシエラをベースに一から作られた「手作りジムニー5ドア」が披露されていました。

 これは、日本自動車大学校(NATS・千葉県成田市)の学生が製作したカスタムモデル「NATS JIMNY kimun kamy(キムンカムイ)」で、当時の取材ではわずか7名の学生により製作されたといいます。

 車名に使われた「キムンカムイ」とは、アイヌ語で山の神を表す言葉だといい、山野を自由に駆け回る最強のアソビクルマという意味を込めて、名付けたと説明します。

 これまでNATSはさまざまなカスタムカーを製作し、オートサロンで展示しており、なかでもジムニーをベースにカスタムしたモデルも多く手掛けています。

 ボディはラダーフレームをカットし、スチール製の延長材を接合。さらにスチールプレートを巻き、補強も実施しています。

 通常は存在しないリアドアは、シエラのドアを切り取って成型し、さらにクオーターウインドウも自動車用ガラスをカットし製作。

 フレームとボディと合わせて、400mm延長。なお、ジムニー5ドアの実車はジムニーシエラと比較し435mm延長されており、結果としてほぼ実車通りといえます。

 走行性能面もアップデートされ、17インチホイールを装着。サスペンションも6インチリフトアップしています。

 リアゲート内張りには、大型ウーハーが装着されていますが、スピーカーのステーにはジムニーの純正フロントグリルが使われました。

 そんなNATS JIMNY kimun kamyですが、当時の会場では注目の的となっていましたが、ちょうど1年後にはジムニー5ドアが発表されるなど、偶然も重なった「特別な1台」といえそうです。

※ ※ ※

 次回のオートサロンは、2024年1月12日から3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されます。

 NATSの学生によるカスタムカーについても、期待が膨らむばかりです。

 なお、2023年12月上旬現在、ジムニー5ドアの日本投入に関してスズキからのアナウンスはありませんが、多くのユーザーが待ち望んでいるモデルということもあり、発売が待ち遠しいところです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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