“レクサス最小SUV“「LBX」登場も相変わらず最安価モデルは「UX」

　2023年11月9日、レクサスは最小のコンパクトSUVの新型「LBX」を発売しました。
　
これまでレクサスのラインナップの中で最も小さいSUVは「UX」でしたが、同モデルと新型LBXにはどのような“違い”があるのでしょうか。

　今回発売された、新型LBXは「これまでの高級車の概念を変える、コンパクトサイズながらも走りやデザインも上質であるサイズのヒエラルキーを超えたクルマをつくりたい」とのブランドホルダー豊田章男氏の想いをもとに、「本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ」が目指されていると言います。

　プラットフォームには、コンパクトカー向けのGA-Bを専用に刷新して採用し、基本素性と電動化技術を徹底的に鍛え上げています。

そんな新型LBXのボディサイズは、全長4190mm×全幅1825mm×全高1560mm、ホイールベース2580mmで、レクサス最小のSUVです。

これまで“レクサス最小のSUV”といえば、全長 4495 mm×全幅1840 mm×全高1540 mmのUXでしたが、これよりも新型LBXは、全長は305mm短く、全幅は15mm狭くなっており、かなりコンパクトな設定となっています。

ボディサイズは小さくなっていますが、本体価格は新型LBXのほうが高額です。

UXのエントリーグレードは純ガソリンエンジンモデルのUX200（2023年12月に生産終了）で400万3000円から、ハイブリッドモデルとなるUX250ｈでも439万5000円からとなっており、新型LBXのエントリーモデル（“Cool” 2WD）の460万円よりも安価です。

最上級グレードを比較しても、UX（UX250ｈ”version L” 4WD）は545万7000円、新型LBX（”Bespoke Build” 4WD）は576万円で、こちらもLBXのほうが高額です。

　エクステリアでは、新型LBXはレクサスの新たなアイデンティティとなる「ユニファイドスピンドル」を採用していますが、2018年登場のUXはスピンドルグリルを採用しています。

　インテリアでは、新型LBXには9.8インチセンターディスプレイなどが採用され、UXと比較すると、“最新のレクサス”へと進化を遂げています。

　新型LBXのパワートレインは、システム最高出力は136馬力の1.5リッター直列3気筒エンジン+モーターのハイブリッドシステムのみ。これに対してUXは、最高出力174馬力の2.0リッター直列4気筒エンジンと、システム最高出力184馬力の2.0リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドモデルが選択可能です。

　先進安全装備では、新型LBXにも現行モデルのUXでもLexus Safety System +が搭載されますが、新型LBXでは「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、 駐車車両に近づきすぎない ようステアリング・ブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシスト機能も付随します。

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　UXには上記のガソリン・ハイブリッドモデルに加え、UX300eというBEV（バッテリーEV）モデルも存在しており、パワートレイン面において幅広い選択肢があります。

一方新型LBXには、オーダーメイドシステム「Bespoke Build」が用意され、約33万アイテムの中からひとりひとりの感性に寄り添った唯一無二の1台を作り上げることが可能です。

　どちらもライフスタイルに合わせた自分だけの1台を選ぶことができるモデルといえるでしょう。