斬新なトヨタ「新ランクルプラド」世界初公開! 凄い技術採用のモデルを展示、アウトドアメーカーとコラボしたワケ

なぜ異色のコラボ誕生? 企画経緯は? プラド NEWSCAPEは発売される?

 そして、実はクルマにもサステナブルな要素が盛り込まれています。

 実は、このランドクルーザープラド NEWSCAPEは、中古車をベースにしてリノベーションし、市場で販売していく予定のモデル。

 なぜこのようなモデルが誕生したのでしょうか。企画を担当したトヨタ・コニック・プロの武田典昭氏に聞いてみました。

「本格的な少子化時代が到来する共に、新車価格が高騰している今、トヨタとして中古車事業に新たな価値を付加して活性化しなければいけないという考えがグループ内にあります。

 そのプロジェクトのひとつとして、サステナブルなクルマ社会の実現を目指すCORDE byの想いに共感いただいたノースフェイスさんとSpiberさんとのコラボが実現して、この車両が誕生しました」

 ただセカンドハンドの車両を売るだけなのではなく、若年層をワクワクさせるような商品、そして環境を考えた中古車の新しいカタチというわけです。

本取組みでは、シートカバーの一部にBrewed Protein繊維を活用
本取組みでは、シートカバーの一部にBrewed Protein繊維を活用

 実はCORDE byブランドとしてすでに、「ヴォクシー」「ノア」「プリウス」ベースの3モデルが発売されており、2024年春には「ハイエース」ベースモデルも追加されます。

 そして第五弾となる予定なのが、このランドクルーザープラド NEWSCAPEというわけです。

 中古車とは言え、トヨタがこうした他のブランドと車両でコラボするのは珍しいことで、時代の変化を強く感じるトピックスです。

 今後、別ブランドとのコラボや新車での展開も気になるところです。前出・武田典昭氏は次のように話しています。

「そういった可能性も視野に入れて考えています。

 しかし、まずはこのランドクルーザープラド NEWSCAPEがお客様にどういう評価をいただけるのか。

 ということを見極めながら、次の展開を考えていきたいと思います」

※ ※ ※

 ちなみに気になる価格ですが、まだ未定としながらも、中古車+100万円くらいにはなるのではないかということでした。

 2017年9月にマイナーチェンジをした150系プラドの中古車価格帯が300万円から500万円ですので、ベースとなる車両を安目に抑えないと高額になりそうです。

 それでも、ノースフェースという付加価値が付くプラドとともなれば、多少は高くても購入希望者は相当数いるのではないでしょうか。

 2024年の発売に期待です。

【画像】「えっ…!」カッコいい! これが世界初公開の「プラド」です(66枚)

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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