スズキ「ジムニー」は2年待ち!? MTよりもATが人気が要因? 「5ドア導入」はまだまだ先なのか
販売店によって納期がバラバラ、その背景は?
さらにその他の都道府県でも、納期がバラバラとなっています。どうして、このようなことが起こっているのでしょうか。
関西圏にあるスズキ副代理店の社長は、次のように語ります。
「これまでスズキは、受注台数の多い地域の販売店に優先してジムニーをデリバリーしてきました。
しかし、隣接する地域の販売店からユーザーに違う納期を案内しづらいという意見が出たことで、9月からは全国一律受注順にデリバリーすることになったという案内が来ました」
ただ、このシステム変更がすぐに納期の改善に繋がっているというわけではないようで、全国でAT車は2年待ちと告知する販売店がまだ多いようです。

ここまで長いと愛車計画が立てづらいというユーザーもいると思いますが、キャンセル待ちを狙うという手はないのでしょうか。
「キャンセル待ちの車両は、同じグレードや仕様を待つ他のお客様にデリバリーするのですが、この車両はキャンセルが出た店に来るわけではありません。
かつてはそういうこともありましたが、現状では受注順に沿って注文された別な店のお客様の元に届けられるようになっているため、キャンセル待ちを狙うのは無理ですね」(前出のアリーナ店営業スタッフ)
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デビューから5年以上を経過しても、未だファン垂涎のクルマであるジムニー。
特別仕様車も出なければ、仕様変更もほとんどないというのは、国産車では非常に希有と言えます。
ジムニー5ドアの国内待望論はますます高まっていますが、このままでは2025年の発売も厳しいかもしれません。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。






















