マツダが新型「コンパクトスポーツカー」公開か!? 斬新テールライト採用の「謎モデル」の正体は? リトラクタブル採用の「VSモデル」実体化に期待
「ビジョンスタディモデル」とは
写真から推測できるのは、2人乗りのコンパクトスポーツカーであること。ヘッドライトは、わずかではありますがポップアップされていますから、リトラクタブル方式となります。
ドアは、上に開くシザーズドア。サイドミラーは、非常に小さいのでカメラ方式でしょう。クーペのようなフォルムですが、フロントウインドウの上側は、まるでオープンカーのような黒い線が引かれています。
斜め後ろからのフォルムは、かつての「RX-7」を思い出させるふくよかさ。ボンネットが非常に低いのも特徴的です。
そして、重要なのは2022年11月の発表時に、「ビジョンスタディモデル」の中身も動画で紹介されていました。非常に短い動画ですが、それにはX型のフレームが使われており、フロントのボンネットの中にはエンジンが存在しません。乗員の背中には大きな箱がありますが、その後ろにもエンジンらしきものは見えません。
これから言えるのは、「ビジョンスタディモデル」はエンジン車ではなくEVだということ。乗員の背中にある箱は電池でしょう。
また、X型のフレームは、ロータス「エラン」やトヨタ「2000GT」など1960年代のスポーツカーにも数多く採用されていた方式です。
応力がフレームにかかるので、ボディは比較的自由な形にできます。クーペだけでなく、オープンカーにすることも可能です。
つまり「ビジョンスタディモデル」は、コンセプトカーではありますが、骨組みまで想定していたのです。そういう意味で、現実味が感じられるコンセプトカーと言えるでしょう。
このコンセプトカーの内容を鑑みると、今回、マツダが主張したいのは、「うちはEVであっても魅力的なフォルムのスポーツカーを作ることができる」ということでしょう。たしかに現実味があり、そしてスタイルも個人的には、とても魅力的に思えます。
2015年の東京モーターショーでは、マツダは「RXビジョン」というコンセプトカーを発表して、高い注目を集めました。
会場のマツダのブースには「RXビジョン」をひと目見ようと観客が常に大勢詰めかけていたのです。
もし今回のショーに「ビジョンスタディモデル」が登場したのであれば、「RXビジョン」と同じく人気を集めるのではないでしょうか。
こうしたスタイリッシュなスポーツカーは、写真で見るより現実で見る方が何倍も格好良く感じるもの。
「ジャパンモビリティショー2023」に行く機会があり、マツダが「ビジョンスタディモデル」を展示していたのであれば、必ず見に行くことをおすすめします。
何年、何十年にわたって「俺は、ビジョンスタディモデルの本物を直に目にしている」と自慢できるからです。
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