「洗車」のはずが「キズつけてる」だけだった!? 知らず知らずにやっていた? 実は知らなかった「正しい洗車」方法とは

絶好のドライブシーズンを迎えましたが、せっかくならキレイな愛車で行きたいもの。しかし不慣れな洗車の結果、かえってクルマを傷つけることもあるといいます。

準備段階から決まる「洗車の成否」!?

 汚れたクルマをピカピカに洗車をすることは気持ちが良く、クルマへの愛着も増すものです。
 
 しかしながら、順序や道具を少し間違ってしまうだけで、キレイにならないばかりか、かえって大切なクルマを傷つけてしまう、ということにも。やりがちな洗車のNG行為を、洗車のプロに聞きました。

「えっ…!」まさかこんなに硬そうなブラシで車体をいきなり洗ってる人は…いないよね!?[画像はイメージです]
「えっ…!」まさかこんなに硬そうなブラシで車体をいきなり洗ってる人は…いないよね!?[画像はイメージです]

 まずやってはいけない最初の行為が「予洗いなしの洗車」です。

 予洗いとは、スポンジや洗車機でごしごしやる前に、高圧洗浄機やシャワーノズルで、ボディ全体やガラス、ミラー、タイヤ回りなどに付いた砂やホコリ、虫、鳥フンなどを落とす作業のことをいいます。

 また流し落とせないような場合でも、汚れをふやかして、次の工程で落としやすくする効果もあります。

 首都圏近郊で洗車やコーティングなどの専門店を経営するAさんは次のように説明します。

「最初にクルマへ水をさっとかけて、すぐにシャンプー洗車をすればOKと思っている方が多いようですが、これは勘違いです。

 予洗いが足りていないと、その後のシャンプー洗車の段階で、スポンジや洗車タオルが汚れを巻き込み、そのスポンジや洗車タオルでゴシゴシすることで、ザリザリとボディを引っかいてしまう、という恐ろしい事態になります」

 予洗いは念入りに、たっぷりと水をかけると良いそうです。

 そして洗車用品についても、気を付けないといけないことがあります。

 吸水性が高く、泡立ちのいい洗車用のムートングローブは、カー用品などでもオススメされており、人気の商品です。

 洗車スポンジよりも一度に広い面積を洗うことができ、手のひらや指先で洗う感触があるので、細かな部分まで力加減が調整しやすく、愛用している人は多いはず。

 ですが実はこのムートングローブは、毛の間に汚れが絡みやすい特徴があるといいます。

 前出のAさんはこう語ります。

「白いムートングローブが黒くなり始めていたら、それは汚れが堆積しているサインです。

 そのまま洗車に使用し続けると、洗車キズの原因になる可能性もあります。

 使用後は念入りに水で流すか、毛が硬くなったら交換するようにすると良いです」

 特に、ボディとホイールを同じの洗車グローブで洗っている人は要注意だといいます。

 タイヤ周りは汚れの質が異なるので、色違いのグローブを用意し使い分けるようにしたいものです。

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