最安グレードが540万円! トヨタ新型「アルファード」高額すぎて“廉価モデル待ち”の人も!? なぜ全グレード同時に発売しないのか?

サブスクだったら比較的早く手に入るがいろいろな制約が…

 新型アルファードとヴェルファイアに話を戻すと、今は大半の販売店で「納期が遅延した結果、受注を停止しており、再開時期は未定」と述べています。

 それでも新型を手に入れたい場合、定額制カーリース(サブスクリプション)のKINTOを使う方法があります。KINTOであれば、アルファードは7か月から9か月、ヴェルファイアは7か月から8か月で納車できます。

トヨタ新型「ヴェルファイア」
トヨタ新型「ヴェルファイア」

 ただしKINTOはあくまでもカーリースですから、3年/5年/7年の契約期間が終了すると、車両を必ず返却しなければなりません。ユーザーが所有権を手に入れる「購入」はできないのです。

 しかもKINTOを使った場合、使用条件にも様々な制約が加わります。

 例えばペットの同乗は、盲導犬を含めてできません。走行可能な距離にも制約があり、規定の距離を超えると車両の返却時に精算が生じます。購入ではなくカーリースですから、クルマを借りていることを自覚して大切に使う必要があります。

 これはユーザーにとって悩ましいところで、トヨタはさらに親切なシステムを実施すべきです。今のように販売を停止してもKINTOでの利用を可能にするなら、最終的にユーザーが買い取れるプランも用意して欲しいです。

 この点については、KINTOで使われた程度の良い車両を「KINTO ONE 中古車」として再リースする計画が控えているため、ユーザーの買い取りプランを用意しにくい事情があるでしょう。

 それならKINTOで7年契約したユーザーには、7年後に返却した車両をそのままKINTO ONE 中古車として乗り続けられるプランを用意するのが良いのではないでしょうか。

 KINTO ONE 中古車は2年契約ですが、新車時の7年契約と合計すれば、9年間にわたって使えますから、実質的に所有に近い形態になります。

 また最近はペットを同乗させるユーザーが増えているため、クリーニングを前提にしたプランがあると喜ばれるでしょう。

 通常通りに注文できる車種なら、ペットを乗せるユーザーはクルマを購入すれば良いですが、新型アルファード/ヴェルファイアでは今は前述の通り購入ができず、KINTOのサブスクを勧めるのであれば、購入に近い感覚で使えるプランも用意すべきです。

 今後の展開で気になるのは、新型アルファードとヴェルファイアが通常の受注を再開する時期です。販売店では「2024年9月までの受注枠はすでに埋まっています。受注を再開するとしても、2024年10月以降の納車枠からです」とコメントしており、そうなると受注の再開は、2024年6月頃になるでしょう。

 ただし新型アルファード/ヴェルファイアは、先に述べた通り人気が高く、受注を再開しても、注文が殺到して再び停止する可能性があります。

 そうなると中級グレードのGなどを追加するのは、2025年以降に実施される一部改良の時かも知れません。

 販売店では「新型アルファードの一番安いグレードでも価格が540万円なので、購入予算は600万円を超えます。予算がオーバーするお客さまは、今後登場するであろう割安なグレードを待っています」と言います。

※ ※ ※

 新型アルファード/ヴェルファイアには、納期の短縮や割安なグレードの追加、KINTOのリース終了後の中古車としての継続使用などが求められます。トヨタは顧客サービスでも人気の高いメーカーですから、まさにここが腕の見せどころでしょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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