「えっ…!」 ETCレーンのバーが開かなかった! 原因は何? 「押し破った」場合はどうしたらいい?

もしゲートを押し破ってしまったらどうなる?

 では、バーが開かず、支払いができなかった場合はどうなるのでしょうか。

 この場合、料金所の電光表示板(路側表示器)に『STOP停車』と赤表示されます。

 まずはバーに接触しないよう停車し、係員の指示に従うとともにETCカードの挿入状態や車載器を確認します。

 再度挿入しなおすなどで正しく作動した場合は、係員もしくはインターホンでその旨を伝えることで、再度ETCの通信を行うことができます。

 なお、料金所を通過した後は必ずETCカードを挿入した状態で出口まで走行しましょう。

突然のトラブルも徐行で通過すれば慌てない(画像はイメージ)
突然のトラブルも徐行で通過すれば慌てない(画像はイメージ)

 一方、バーが開かなかったときのために、ETCレーンにも通行券が用意されている場合があります。

 通行券を受け取ったら、出口の一般レーンで通行券とともにETCカードを渡すか、入口料金所に係員がいる場合には「ETCで通行する」ということを伝え、ETCカードを渡します。

 しかし、なかにはバーの手前で停止することができず、バーを押し上げてしまう場合もあります。

 これについて、先出の首都高速の担当者は以下のように説明します。

「ETCゲートを突破してしまった場合は、パーキングエリアなど安全な場所から首都高お客さまセンターにご連絡ください。

 弊社へのご連絡がなく、通行料金をお支払いいただけない場合は、不正通行として割増金も含めた通行料金を請求させていただく場合がありますので、ご注意ください」

 万が一バーが開かなかったり、押し上げてしまったとしても、絶対にバックしてはいけません。

 正しく通信ができていなければ、支払いも行えていないことがあるため、できるだけ早く各高速道路のお客様センターなどへ連絡して対応方法を確認します。

※ ※ ※

 ETCレーンの注意点について、先出の首都高速担当者は以下のように話します。

「料金所通過の際には、ETCカードがきちんと挿入されているか、カードの有効期限が切れていないかなどをご確認いただき、料金所の電光表示板(路側表示器)が『↑ETC』と表示されたことをご確認ください」

 ETCが正しく挿入された状態であっても、何らかの要因によりバーが開かないことがあります。

 こうした可能性も踏まえ、万が一バーが開かなかった時にも停車できるよう減速して徐行で進入することが必要です。

 また、ETCカードの有効期限切れや未挿入など、うっかりしたことが原因でETCが利用できないこともあるため、カードを「挿しっぱなし」で放置するのではなく、定期的に確認することが大切です。

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