三菱ふそう新型「eCanter」世界初導入! 早朝・深夜配送にも最適な“電動モデル”ヤマト運輸が大量投入へ
三菱ふそうトラック・バスは、ヤマト運輸に約900台の新型「eCanter」を導入すると発表しました。今回の導入は、新型eCanterとしては世界初となります。
電気小型トラック新型「eCanter」世界初導入
三菱ふそうトラック・バスは2023年9月12日、電気小型トラック新型「eCanter」約900台をヤマト運輸に導入すると発表しました。
eCanterは、2017年に国内初の量産型電気小型トラックとして発売されたモデルです。初代モデルは、運転操作がしやすく振動や騒音が少ないため、ドライバーの負担軽減を可能にするゼロエミッション車両として、これまで導入実績のある国内外のユーザーから高く評価されているといいます。
モーター駆動で、振動や騒音が少ないため、早朝や深夜の住宅街での配送にも適しています。
ヤマト運輸は、2017年にeCanterを25台導入し、集配業務に活用してきました。
この実績を踏まえ、今回国内では第3世代となる新型eCanter約900台を導入することが決まりました。
このような“大規模導入”は、2017年の発売以来初。ヤマトグループは、2050年温室効果ガス自社排出量実質ゼロおよび2030年温室効果ガス自社排出量48%削減(2020年度比)の実現に向けた取り組みの一環として、EVの導入を進めており、今回の新型eCanter は、その主要施策の一つとして導入されるようです。
新型eCanterは、ドライ・冷蔵・冷凍機能の3室を備えた標準キャブ・Sバッテリーのバン車両。新型モデルで新たにラインアップに追加されたキャブ幅が最も狭い標準キャブ車両は、より小回りが利くため、街中での配送に適しています。
また、充電口を車両後方に取り付けることで、日々の充電や、荷室から荷物の出し入れがしやすい仕様となっています。
今回の導入についてヤマト運輸の代表取締役社長、長尾裕氏は以下のようにコメントしています。
「ヤマトグループは『2050年GHG自社排出量実質ゼロ』の実現に向け、様々な取り組みを進めています。なかでもEV導入は、当社のサステナブル経営を進めるうえで極めて重要な取り組みです。
またEVを導入するうえで、環境への配慮や、車両性能はもちろんのこと、働く社員にとって使いやすい車両であることが重要であり、車両メーカーさまのご理解とご協力が不可欠です。今回導入する新型eCanterは、GHGを排出しないことはもちろん、2トントラックで積載量がありながらコンパクトで小回りが利くなど、集配業務においても非常に使いやすい車両です。
今後も、パートナー企業や地域の皆さまと連携して、サステナブル社会の実現に向けた取り組みを推進していきます」
また、三菱ふそうトラック・バス代表取締役社長・CEO、カール・デッペン氏は次のようにコメントしています。
「新型eCanterは振動が少なく、セールスドライバーの作業負荷の軽減や、安全運転をサポートするゼロエミッション車両です。
ヤマト運輸は初代eCanterを2017年に25台導入され、これまでの運用経験を踏まえその有益性を評価いただいています。
新型eCanterがこれから全国で活用されることで、私たちはヤマト運輸が目指すカーボンニュートラル実現の一助としてサポート出来ることを光栄に思います」
導入は、9月から全国で順次開始される予定です。
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