クルマのシフトレバー「2」「L」「B」何の意味? Dはドライブ、Pはパーキングだけど… いつ使うべきモノなのか

上り坂や下り坂では、状況に応じて「2」「L」「B」の使用を

 AT車のシフトに「2」と表記されている場合はセカンドギアを表し、「L」はローギアを表しています。

 「2」や「L」を使用するシーンとしてはおもに下り坂でエンジンブレーキを効かせたい場合です。

 AT車は、エンジンの回転数や速度に応じて高いギアを選択する傾向があり、下り坂では速度が上がりやすく、低いギアに切り替わりにくいのでエンジンブレーキがあまり効きません。

 下り坂ではフットブレーキだけだと速度の調節が難しく、長時間フットブレーキの利用ばかりだとベーパーロックを引き起こす可能性も生じます。

 そこで、速度に応じて「2」を選択することで効率よくエンジンブレーキを効かせられます。

 さらに勾配の強い下り坂では「L」を使用することで、大きく減速することが可能です。

 ほかにも「2」は急こう配の上り坂で加速力を高めたいときに利用できるでしょう。

 プリウスを代表するトヨタのハイブリッド車や日産のハイブリッドシステムの「e-POWER」などでは「B」という表記が存在します。

 この「B」はブレーキを意味し、「2」と同様にエンジンブレーキをかけたい場合に利用します。

クルマによっては「B」という表記も
クルマによっては「B」という表記も

 以前のAT車はシフトレバーの脇に「O/D (オーバードライブ) 」スイッチがあり、オフにすることでトップギアから一段下のギアにシフトダウンが可能でしたが、最近のクルマにはほとんど見受けられません。

 それは、最近のクルマがギアを使用する「ステップAT」から「CVT」に切り替わったことにより、シフトの概念が無くなったためです。

 今後もCVTの採用が拡大傾向にあるため、O/Dスイッチは廃止傾向になり「2」や「L」なども廃止の傾向になり、「B」レンジが主流となるでしょう。

 一方で一部のステップAT車ではギアの多段化が進み、多いものだと10速ATなども存在します。

 こういったクルマには、O/Dの代わりに+やーで自由にシフトができる「M (マニュアル)」モードが搭載されています。

※ ※ ※

 クルマが新型に変わるとシフト操作自体も変わってくるなど、クルマの進歩は目まぐるしいです。

 すべてのクルマのシフト操作を理解するのは困難ですが、自身のクルマのシフト操作方法ぐらいは理解しておく必要があります。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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