タイヤに描かれた「謎のメッセージ」!? 奇妙な「赤と黄色のマーク」や数字の正体は? 覚えておきたい「便利な活用方法」も解説
タイヤ側面の「数字」の意味は?
ユニフォミティマークや軽点マーク以外にも、タイヤ側面には例えば「185/65R15 88S」といった形で、数字とアルファベットを組み合わせた文字列も記されています。
これは、そのタイヤの種別やサイズ、偏平率、負荷能力などを意味しています。

「185/65R15 88S」と記載されている場合、最初の「185」はタイヤの幅を表しており、タイヤ幅が185mmということです。
次の「65」は偏平率(タイヤの断面幅に対する高さの比率)です。
簡単にいえば「タイヤの厚み」で、断面幅が同じなら、この数字が大きいほど分厚いタイヤになります。
次の「R」はタイヤの構造を意味するアルファベット。ただし、現在販売されているほとんどのタイヤは、どれもラジアルタイヤを意味する「R」が記されています。
次の数字はホイールサイズ。「15」と記されていれば、15インチのホイールに対応していることを表しています。
そして「88」はロードインデックスと呼ばれる数字で、これは1本のタイヤで支えられる最大負荷能力のこと。
「88」であれば、「1本のタイヤあたりの最大負荷が560kg」を意味しています。
最後の「S」は速度記号といって、そのタイヤが規定の条件で走行できる最高速度を意味しています。
速度記号は「A6」から「Y」までの24段階があり、「S」の場合は「最高速度180km/h」となっています。
つまり、「185/65R15 88S」と記されていれば、185mm幅で偏平率が65、ホイールサイズ15インチのラジアルタイヤ。1本のタイヤあたりの最大負荷は「560kg」で、規定の条件での最高速度は「180km/h」まで、と読み取ることができます。
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このように、タイヤの側面にある赤色・黄色の点や数字は、タイヤの特徴や性能、またクルマに装着する上で重要な役割を果たすものでした。
意味を理解しておくと、自分でタイヤ交換する際や、新しいタイヤを購入するときなどに役立ちますので、この機会に覚えてみてはいかがでしょうか。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。


















