スバル新型SUV「レイバック」速攻試乗! 乗り心地がスゴい!? ベース車とは全く「別モノ」の走りとは

新型レイバックはどこまで走り続けたくなる「上質なGTカー」だ

 ではこれまでのレヴォーグとどう違うのか。

 これはもう、新型レイバックのハンドルを握ったら誰でも解るレベルといえる。

新型クロスオーバーSUVのスバル「レヴォーグ レイバック」
新型クロスオーバーSUVのスバル「レヴォーグ レイバック」

 驚くべきことに、路面からの嫌な入力が“ほぼ”完璧にシャットアウトされていた。

 ちなみに今回試乗したコースは「テストコースに使ったら最高!」と思えるほど、様々な路面コンディションを持っている。

 路面の継ぎ目や段差、小さなウネリに大きなウネリ、はたまたサスペンションがフルバンプするような大きな入力や、逆にリアサスを伸びきらせるようなコーナーもあった。

 この道を新型レイバックで走ると、細かいデコボコは全て足回りで吸収する。

 大きな入力を受けても、長く動くサスペンションのおかげで車体のバランスが崩れないのだ。

 普通のペースで走っている限り、日本車でNo.1の「乗り心地の上質感」を持つ。乗り心地フェチに近い私ですら「いいね!」となった。

 はたまた、本来なら時速40キロくらいで走るようなうねりのあるコーナーに60キロくらいで進入しても気持ちよ~く通過してくれるイメージ。

 ここにきて我が国も、地方に行くと補修の予算不足なのか、コンディションの悪い道が増えてきた。

 そんな道を新型レイバックで走ったら、文字通りの「GT(グランドツーリング)カー」というイメージ。どんな路面や気象条件であっても走り続けられそうだ。

 一方、今や希少になってきた純エンジン車の1.8リッター水平対向ガソリンターボという、いわば20世紀的なパワーユニットは、燃費とアクセルレスポンスで少しばかり物足りない。

 ただこの弱点を上回る魅力を新型レイバックに感じるなら、とても良いクルマ選びになると思う。

 実際、寒冷地だとハイブリッドも実用燃費は伸び悩むもの。こうしたタフな環境で使用することが多いなら、現状のパワーユニットも一概に弱点とは言い切れない。

 いずれにしろ、久し振りの「買う買わないはとにかく、クルマ好きならぜひ試乗して欲しい!」とオススメできる新型車が誕生したといえるだろう。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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