なぜ「クルマの顔」変わった? トヨタ新型「クラウン」も採用! フロントに横一文字採用が出てきたワケ
「熱」の問題をクリアすることで採用が増える?
フロントマスクにおける灯火類の規制緩和によってさまざまなデザインのDRLが登場するようになった一方で、横一文字のものを採用するためにはもうひとつのハードルがありました。
それは、「熱」の問題です。
LEDランプで大きな光量を得るためには、多くのLEDを集積させる必要があります。
しかし、フロント部はエンジンの熱をダイレクトに受けることが多く、熱に弱いLEDランプにとっては過酷な環境です。
特に、フロントマスクに横一文字のLEDを配置すると、より強い耐熱性や放熱性が求められることになります。
これまでは、技術面やコスト面からそうした設計を行なうことは容易ではありませんでした。
しかし、技術の進歩によってそれらの課題はクリアしつつあるようです。

たとえば、ヒョンデ「スターリア」に採用されている横一文字のDRLは、LEDランプの集合体ではなく、内部で光を反射させることで一本の光の線を演出しています。
光源の数を最小限にすることによってコストも低減できるうえ、耐熱・放熱の面でも有利となります。
こうした技術は、横一文字のDRLを備えるほかのモデルにも採用されています。
つまり、このような技術の進歩によって、横一文字のDRLを見ることができるようになったと言えます。
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技術面やコスト面での課題がクリアしつつあることから、横一文字のDRLは今後多くのクルマに採用されていくと考えられます。
ただ、これはあくまでDRLの話であり、横一文字のヘッドライトが登場するにはコストや耐熱性、照射範囲や光量の観点からまだまだ多くのハードルがあるようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
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