全長3m級! 新型「激安モデル」が先行公開!? 「50万円車」で大注目された“超小型マシン”まもなく登場か
超小さい! 「激安EV」新モデルの正体は?
この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)の公式サイトです。
工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
公開された新型宏光 MINI EVは外観が大きく変化している点が特徴的です。
フロントマスクは以前よりもシンプルな印象を持ち、フェンダー前端まで伸びていたヘッドライトは小さい楕円形のものへと改められたようです。
また、フロントバンパー下部のグリルも最小限の大きさとなっており、全体的に洗練されたデザインとなっています。
リアではテールライトもヘッドライト同様、異形から楕円形へと変更され、下部に位置していた四角形のリフレクターも丸形になっていることが確認できます。
ボディサイズは全長3064mm×全幅1493mm×全高1614-1629mm、ホイールベース2010mmとなっており、これはすでに販売されているGAMEBOYに準拠していると考えられます。
宏光 MINI EVは現在、ベースモデル・GAMEBOYに加え、シンプルな見た目を持つ上級モデル「宏光 MINI EV マカロン」(以下マカロン)、そしてコンバーチブルモデルの計4タイプが販売されています。
届出情報では、添付されている写真に「Macaron」のエンブレムが確認できるため、新たに確認されたモデルはマカロンの新モデルであると推測できます。
現行モデルのマカロンは4万3800元から5万2800元(約87万4700円から約105万4000円)の間で販売されているモデルですが、この新モデル投入によって若干値上がりされる可能性もあります。
パワートレインは出力30kWのモーター、そしてバッテリーはリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載。これは現在販売されているGAMEBOYやマカロンと同じ仕様です。
宏光 MINI EVの新モデルがいつ正式に発表されるかは不明ですが、工信部に情報が掲載されたということは、そのモデルがまもなく登場することを表しています。
筆者(加藤ヒロト)の個人的な予想では、2023年秋ごろに正式発表を迎えると思われます。
中国における小型BEVの勢力図はここ数年で大胆に変化しており、何でもかんでも安くて小さいモデルが売れるという時代ではありません。
宏光 MINI EVの人気を受けて各メーカーがこぞって同様の後追い車種をリリースしたりもしましたが、それらはもはや地方でしか支持されず、変化のスピードが早い都市部ではよりアップスケールのモデルや、オフロードチックな見た目を持つ特徴的なモデルが求められているのです。
上汽通用五菱も、今後は宏光 MINI EVより上の価格帯に位置するモデルを積極的に売り出す方針へと転換しています。
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