全長3m級! 新型「激安モデル」が先行公開!? 「50万円車」で大注目された“超小型マシン”まもなく登場か

中国で、超小型・格安のBEV(バッテリーEV)として販売されている「宏光 MINI EV」に新モデルが登場するようです。どのようなクルマなのでしょうか。

日本でも注目された「激安EV」 新モデルが登場か?

 2020年に登場し、日本でもかつて「50万円EV」として話題になった超小型・格安BEV(バッテリーEV)「宏光 MINI EV」の新モデルが登場を控えていることが判明しました。
 
 宏光 MINI EVは中国の自動車メーカー「上汽通用五菱」が製造・販売している電気自動車です。

超小型・激安モデルがモデルチェンジか?(画像元:中華人民共和国工業情報化部/通称:工信部)
超小型・激安モデルがモデルチェンジか?(画像元:中華人民共和国工業情報化部/通称:工信部)

 上汽通用五菱はアメリカのゼネラルモーターズ(GM)、上海汽車、そして五菱汽車が出資して立ち上げられた合弁会社で、以前より小型車を得意としていたメーカーです。

 小型ミニバン「宏光」は中国では比較的手が届きやすく、なおかつ家族が乗れる実用性の高い車種として人気を博しており、ミニバンの販売台数ランキングでもたびたび上位に入り込むほどです。

 その宏光の名が世界的に有名になったきっかけが、2020年7月に発売された新モデル、宏光 MINI EVだったのです。

 これまでの宏光は5ドアミニバンのみでしたが、新たに登場した宏光 MINI EVは3ドアの超小型BEVで、まったく新しい車種となります。

 ボディサイズは全長2920mm×全幅1493mm×全高1621mm、ホイールベースは1940mmと、とても小さなことに加えて当時は破格の2万9800元から販売されていたことが大きな話題を呼びました。

 このことは日本でも「50万円EV」(当時レート)として各メディアがこぞって取り上げられ、上汽通用五菱は一躍“時のメーカー”となりました。

 現在は最低グレードが3万2800元まで値上げしたことに加え、為替レート変動の影響で日本円にすると販売価格は約65万5000円からとなります。

 一方、登場から3年が経過したことや、消費者がより大型でプレミアムな選択肢を求めていることから、宏光 MINI EVの販売台数は徐々に減っています。

 その現れとして、2022年は年間販売台数41万台を記録したのに対し、2023年では上半期時点で前年の半分にも満たない12万台となっています。2023年6月の販売台数でも前年比64.92%減の1万4559台となっており、かつての勢いは感じられません。

 メーカーの上汽通用五菱は宏光 MINI EVの登場当初から大きく変化した市場のニーズに応えるべく、ここ1・2年は高級志向の「Air ev」やサイズの大きい「BINGO」などをリリースしています。

 しかし、宏光 MINI EVの刷新はベースモデルのマイナーチェンジや、ホイールベースを2010mmまで延長した「宏光 MINI EV GAMEBOY」(以下GAMEBOY)とコンバーチブルモデルの投入にとどまっており、メーカーとしても開発リソースをそこまで注ぎたくないことの現れとも言えます。

 そんななか、宏光 MINI EVの新モデルが登場を控えていることが判明しました。

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