知ってた? クルマの「ドリンクホルダー」進化してる!? 意外と知らない謎要素とは
新型車に保温機能付きのカップホルダーが採用
実は近年、カップホルダーの穴の径は近年大きくなりつつあるようです。これにはいくつかの理由があります。
世界的に同一のモデルでの展開が増えてきているため、アメリカなどで大きなドリンクを入れなければならないことに対応するために径が太くなっているといった側面がひとつ。
また日本でも、これまでの500mLペットボトルに加え、600mL版や、直径の大きいホットドリンクなど、ペットボトルがこれまで以上に太くなってきているという側面があります。
一方で、細く小さい缶コーヒーを入れる人もいるため、対応可能なカップホルダーの機能として、二重底タイプや、仕切り移動可能タイプなども登場し、入れるドリンクのサイズの変化に合わせて進化してきています。
このほかにも、カップホルダーの形や仕様は、自動車メーカーがいろいろな工夫をしています。
カップホルダーとしては、単に穴が開いているものに加え、太いサイズから細いサイズまでしっかりホールドできるフラップが付いたタイプ、使用していない時にはフタがついていて隠せるタイプ、普段は見えない状態で収納されており、パネルを押すと手前に飛び出てくる折り畳みタイプなどが一般的です。
ちなみに変わり種としては、丸いフタを押し込むとカップホルダーとして使える昇降タイプのカップホルダーなどがあります。先代クラウンの初期モデルなどにも採用されていました。
進化してきているカップホルダーですが、電気的な工夫を加えているモデルもあります。
カップホルダーのドリンクの飲み頃をキープするためには、前出の通りエアコンの風をドリンクに当てると手軽に保温保冷することが可能です。
しかし、BMW「X5」などのように、電気的に保温・保冷する機能を持たせたモデルもあります。
なおダイハツ「ムーヴキャンバス」には、国内軽自動車で初搭載となる保温機能付き「ホッとカップホルダー」が装備されています。
高級輸入車のみならず、軽自動車にも採用されてきているということは、今後普及が加速する可能性もありそうです。
ちなみに、カップホルダーはドリンクを入れるものですが、カー用品の設置場所としても重宝されています。
例えば、ボトルタイプのゴミ箱や灰皿、サングラスケース、空気清浄器、アロマディフューザー、タブレットスタンドの固定部など、様々なカー用品を設置することができます。
そのため、カップホルダーは1人で1個では足りなくなるケースもあり、そのための対策用品もあります。
1つのカップホルダー穴に設置し、複数個のカップホルダーが増設されるタイプのドリンクホルダーがそれです。
またガムボトル(明らかにカップホルダーを意識した形状です)に加え、カップタイプのポテトスナックやポップコーンなどは、ドライブの際に重宝します。
※ ※ ※
今後クルマが進化してEV化が進み、さらに自動運転車が普及する時代には、これまで必要だった様々な装備が消えていくかもしれません。
しかしカップホルダーだけは、車内でドリンクを飲みたいというニーズがある限り、なくなることはないでしょう。
ドリンクの形状が変われば、カップホルダーの形状も進化していきます。
次はどのようなあたらしい形状のカップホルダーが登場するか、楽しみです。
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