夏タイヤの寿命は約5年! 日常点検しないともっと短命に!? 手間をかけずに長持ちさせる方法とは?

コンディションを保つために簡単にできることとは?

 夏の過酷な時期を経験したタイヤですが、どうすれば多少なりとも劣化を抑え、コンディションを維持できるのでしょうか。

「まず簡単にできることといえば、タイヤの空気圧を適正に保てるように小まめにチェックすることです。

 夏は気圧が高めなので空気圧の減りも少なそうに感じますが、実際は毎日少しずつ減少していて、空気圧が減っていると偏摩耗の原因になったり、燃費も悪化します。

 ガソリン価格も高騰しているこのご時世ですから、少しでも燃費を改善するためにも、少なくとも月に一度はガソリンスタンドやタイヤ専門店などでチェックし、空気圧を適正に保ちましょう」(タイヤ専門店スタッフ T氏)

タイヤの日常点検は大切
タイヤの日常点検は大切

 また気圧による体積の変動が少ないとされる「窒素ガス」の充填ですが、確かに変動は減るものの別料金がかかることを考えると、通常のエアー注入で十分とのこと。

「あとは、タイヤワックスや艶出し剤などでタイヤの側面を保護するのも有効です。コーティング作業で必然的にタイヤをチェックでき、ヒビ割れや溝の減り具合なども確認しやすくなるでしょう

 普段はあまりタイヤワックスを推奨していないのですが、夏の強い日差し(紫外線)の直射を少しでも減らす、カバーするという意味では『紫外線防止剤』などを配合しているクリーナーなどは有効です。

 同様に日中の長時間駐車は、できる限り日陰を選ぶことでわずかながらタイヤの劣化を遅らせることができます」(タイヤ専門店スタッフ T氏)

 走り方によってもタイヤの状態が左右されるといいます。

 夏はタイヤのゴムも熱によって柔らかくなっており、カーブなどではタイヤのショルダー部を傷めないように急ハンドルや急発進を控えたり、駐車場などでクルマが停止したままハンドル操作をする据え切りも極力おこなわないようにするなど、タイヤに優しい運転を心がけるのも意外に大切なことなのだそうです。

※ ※ ※

 タイヤは「生もの」と言われるほど、実は繊細で路面状況や温度によって性能も変化します。できる限り長く使うために、タイヤローテーションなども含めた日頃の点検とケアを意識しましょう。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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