昔のクルマに付いてた「謎のタバコマーク」何の意味? 今の若者は知らない?面影残る装備とは
シガーライターはなぜ見なくなった?
現在、日本国内で販売されている乗用車で、シガーライターを標準装備、もしくはオプションで装着可能なモデルは皆無です。
言うまでもなく、その理由は喫煙者が減少していることにあります。
厚生労働省の調査によれば、2019年時点での喫煙率は16.7%ですが、2009年時点では23.4%となっており、この10年で7.7ポイントの減少していることがわかります。
一方、1990年頃までは男性の大多数が喫煙者であったと言われています。
そのため、シガーライターが標準装備となっていたクルマも多く、また車内で喫煙することも一般的な光景でした。
しかし、1990年代後半ころからいたるところで分煙化が進み、現在では自由に喫煙できる場所は少なくなっています。
また、タバコの価格も定期的に上昇しており、値上げを期に禁煙を志す人は少なくありません。
こうした背景もあり、2000年代後半にはシガーライターを標準装備としないクルマも増えつつありました。

その一方で、スマートフォンやタブレット、カーナビやドライブレコーダーなど、車内で給電が必要な製品は年々増えていたことから、給電設備としてのシガーソケットの需要はむしろ高まっていました。
その結果、シガーライターを取り除いたシガーソケット部分だけが標準装備として残され、「アクセサリーソケット」という名前で呼ばれることになりました。
シガーライターが消えるのとほぼ同じタイミングで、灰皿も車内から姿を消してしまいました。
かつて灰皿が占めていた場所は、いまではスマートフォンなどを置く小物入れなどに置き換えられています。
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いまのクルマではほとんど見られなくなったシガーライターですが、意外なことに、一部の空港の喫煙所でその姿を見ることができます。
これは、一般的なガスライターは機内持ち込みが禁止されているため、手荷物検査後のエリア内では火を得ることが難しいことと関係しているようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。
















