夏の暑い車内に「食べ物放置」が危険すぎる! やっちゃいけないNG行為も!? 傷みにくくする方法はある?
アウトドアが人気の昨今、クルマでキャンプなどに出かける人も多いでしょう。現地で食べる食材や弁当などを持っていくこともありますが、夏の暑い車内では食材の傷みが心配です。どうすれば良いのでしょうか。
バーベキューの食材はどうやって持っていけば良い?
アウトドア人気のいま、ピクニックで食べる弁当やバーベキューのための材料など、クルマで食べ物を運ぶ機会は少なくありません。しかし夏は車内の温度が高くなりがちで、気を付けないと用意した食材などはすぐに傷んでしまいます。
「傷む」あるいは「腐る」とは、雑菌が繁殖して食べられなくなることを指します。もし食べてしまったら食中毒を引き起こす可能性があり、最悪死に至るケースも。そうした恐ろしい目に遭わないためには、どうすれば良いのでしょうか。
雑菌が繁殖する主な原因は、「時間」「温度」「水分」といわれています。これらをきちんと管理できれば雑菌の増殖は防ぐことができるといいます。
まずは「時間」について。たとえ冷蔵庫に入れていたとしても、ある程度の期間が経てばほとんどの食べ物は腐ってしまいます。それが車内のような高温な場所だとしたら、雑菌の繁殖に冷蔵庫内ほど時間はかかりません。
菌の種類にもよりますが、人間の体温程度の温かさがあれば、およそ20分で2倍、60分で8倍に増加するとされています。家から運ぶ弁当は仕方ありませんが、バーベキューの食材などはできる限り現地の近くで購入し、車内保管の時間を短くするのが得策です。
次に「温度」について。菌の種類により好む温度が変わってきますが、だいたい20度から50度が菌の増えやすい温度とされています。
「真夏の車内は50度以上になるから逆に安心」と思われるかもしれませんが、室温が60度になったからといって車内の物がすべてその温度まで達するわけではありません。むしろ、最も増殖しやすい温度に温められている状況といえるでしょう。
そこで活用したいのが、車内の高い温度の空気や直射日光を遮ることができ、保冷性の高い「保冷バッグ」や「クーラーボックス」「発泡スチロール箱」です。もちろんそれだけでは不十分な場合もあり、別途「保冷剤」や凍らせた「ペットボトル」の飲料などを氷代わりに併用することが必須のようです。
弁当や食材は、車内での置く場所にも注意が必要です。直射日光が当たる場所や、暗所なので一見良さそうな荷室も、実際はエアコンの冷たい空気が届かないため避けたいところ。また、駐車後に熱くなったシートの上に置くのもNGで、やむを得ない場合は間にタオルを挟むなどして「直」にならないようにしましょう。
最後は「水分」ですが、雑菌(細菌)は微生物のひとつなので、生きるため、あるいは動くために水分が必要になります。乾燥に強い菌もあるため乾燥させればすべてが死滅するというわけではありませんが、水分が少なければ増殖はしにくい状態になり、安全度は高まるといわれています。
また「水分」という面で食材を見ると、やはり「生肉」や「生魚」といった生鮮食品の危険度が際立ちます。クルマで運ぶなら、生ものではなく調理済みかしっかりと火の通ったもの(加熱済み)を選ぶようにしましょう。
また、弁当や惣菜を作る過程で混入する水分にも注意が必要です。たとえばミニトマトやイチゴのヘタは汚れや水分が残りやすいため、必ずヘタを取ってから入れるようにします。ほかにも、温かいうちに容器の蓋をして水滴がつくというのも避けたいところです。
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総合病院の看護師に話を聞くと、新型コロナの流行もあって、食品を含め「衛生管理に対する意識」は強くなっていると感じるそうです。それでも食中毒で来院する患者は決して少なくないとのこと。
また、実際に食中毒になるかどうかは食べた人の抵抗力にも左右されるため、車内での保管方法だけでなく、睡眠をしっかりとるなど自身の体調管理にも気を付けたほうが良いそうです。
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