「トミカ」半世紀、不動の売れ筋とは? 「変わり種」「進化系」も
およそ半世紀の歴史をもつ「トミカ」には、昔から変わらない売れ筋が存在します。一方で、変わり種も続々登場しており、「ミニカー」の域にとどまらない「進化系」ともいえるシリーズも。開発の裏側を探りました。
人気はやはり「速い」「かっこいい」
47年の歴史を持つタカラトミーのミニカーブランド「トミカ」は、毎月第3土曜日に新作が発売されて続けています。なかには「初回特別仕様」が用意されるものや、販売店オリジナル商品などもあり、すぐ売り切れることもあります。
これまで「トミカ」には、どれほどの車種が生まれているのでしょうか。タカラトミーのトミカ企画部 岸田 敬マーケティング課長に聞きました。
――「トミカ」にはどれくらいの車種があるのでしょうか?
現状で900車種くらいでしょうか。ただ、たとえばトヨタ「クラウン」にはパトカーやタクシーなど多くの種類がありますが、それらを一緒にしてひとつの車種とした場合の数です。
――そのなかで、売れ筋の傾向などはあるのでしょうか?
いわゆる“働くクルマ”とスポーツカーですね。前者については、その特徴や街を守るといった役割がわかりやすい点、後者はやはり形が人気のポイントでしょう。「速い」「かっこいい」が男の子の人気を集めるのは昔から変わりません。
――やはり王道が人気なのですね。逆に変わり種というと、どのようなものがありますか?
いろいろありますが、たとえば過去に発売した「恐竜搬送車」「首長竜搬送車」「動物運搬車」など、インパクトのあるモノを運ぶ車両は、一見して変わり種かもしれません。現在の定番では「ハンバーガーカー」「フライドポテトカー」も人気ですね。