トヨタ新型「ランドクルーザー250」が世界初公開! プラド名廃止と“14年ぶり全面刷新”に販売店の反響は

トヨタが新型「ランドクルーザー250」を世界初公開しました。「ランドクルーザープラド」(150系)の後継者として14年ぶりに全面刷新されますが、販売店にはどのような反響があるのでしょうか。

値段は「まだ分からない」

 2023年8月2日、トヨタが新型「ランドクルーザー」(ランクル)を世界初公開しました。披露から1週間ほどが経過し、販売店ではどのような反響があるのでしょうか。

トヨタ新型「ランドクルーザー "250"」
トヨタ新型「ランドクルーザー "250"」

 ランクルは、1951年に警察予備隊(現・自衛隊)向けに計画された四輪駆動車を起源としていますが、そのような長い歴史を持つランクルの派生モデルとして登場したのがプラドです。

 プラドは、ランクル(70系)ワゴンの後継モデルとして、1990年に「ランドクルーザー70プラド」としてデビュー。その後、1996年に90系、2002年に120系、2009年に150系と進化を重ね現在に至ります。

 そして今回、14年ぶりのフルモデルチェンジで250系(5代目)へと進化。新型モデルではサブネームの「プラド」が廃止され「ランドクルーザー250」となりました。

 新型ランクル“250”シリーズは、メインモデルのランクル“300”と同じGA-Fプラットフォームを採用。オフローダーとしての基本性能を大幅に向上しました。

 ボディサイズは全長4925mm、全幅1980mm、全高1870mm、ホイールベース2850mmです。

 従来型のプラドと比較して、大幅に剛性を強化。フレーム剛性は50%向上、車両全体の剛性は30%向上しました。

 また、従来型以上にランクルにふさわしい力強い走りや環境性能を実現した多様なパワートレインを採用したほか、機能性を追求したパッケージと、伝統とモダンを融合した内外装デザインを取り入れランクルらしさを追求しています。

 新世代のランクルとしてオフロード・オンロードを問わず操縦のしやすさと快適性を向上し、かつ、クラストップレベルの先進安全性能も目指したといいます。

 新型ランクル“250”シリーズの内外装デザインは、伝統とモダンを統合しながら、Reliable(過酷な使用用途にも耐えられる信頼性)、Timeless(永く愛せる飽きのこないシンプルさ)、Professional(プロが使う、無駄のない道具に共通する洗練された機能美)をキーワードに開発。

 外装は水平基調のデザインによって再現されたランクルらしいシルエットとし、内装は高級・豪華な雰囲気からリアルオフローダーらしい機能性を感じさせるデザインへとシフトしました。

 パワートレインは仕向地により異なりますが、ランクルシリーズ初のハイブリッドが設定されます。

 国内仕様は、204馬力・500Nmを発揮する2.8リッターディーゼルターボ+8速ATと、163馬力・246Nmを発揮する2.7リッターガソリン+6速ATを設定。

 北米・中国は2.4リッターガソリンターボハイブリッド+8速AT、豪州・西欧は2.8リッターディーゼル(48Vシステム)+8速AT、中近東・東欧地域は量販型ガソリンパワートレインとして2.4リッターガソリンターボ+8速ATがそれぞれ用意される予定です。

 このようなランクル250ですが、日本のトヨタ販売店ではどのような反響が届いているのでしょうか。

 首都圏の販売店担当者は「発表から1週間ほどがたちましたが、ランドクルーザー250の新型に関心を持ってくださるお客さまは多いです」と話します。

 ただし情報は8月2日に発表された内容以上のものは店舗にないとのこと。

「値段を見てから決めたいという方や、ランドクルーザーの現行モデルに乗っていてそのまま新型に乗り換えたいというお客さまもいらっしゃいます。しかし現時点では価格を含め具体的なご案内は難しい状況です」とのことでした。

 中部地方の販売店担当者も「発表やウェブサイト情報以上のことは我々販売店もまだわからない状況です。しかしそれでもお客さまからの反応や問い合わせは多く、人気が出そうです」と話します。

 しかし販売でネックとなるのが、納期の長期化です。2023年8月時点で、現行モデルは生産が追い付かず、受注を停止しています。

 同販売店担当者も「1店舗あたりの販売枠は決まっていますが、ランドクルーザー250は販売開始とともにすぐ埋まるかもしれません。事前に申し込まれた方での抽選になる可能性もあります。そのくらい手応えがあります」と、ジレンマをにじませました。

※ ※ ※

 新型ランクル“250”シリーズは、日本では特別仕様車「First Edition」を含めて2024年前半に発売予定です。

 また、「ランドクルーザー70」も、2014年に続き今冬から2度目の再販が始まることが発表されました。

 2.8リッターディーゼルエンジンに6速ATを採用したほか、デザインも一新するなど、時代に合わせた進化を遂げています。

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