ヤマハの「和製スーパーカー」!? めちゃ速い&楽しそうな「スポーツライドコンセプト」! 市販化の可能性はどうなった?

鬼才ゴードン・マーレーの設計をルーツに持つ、正統派スポーツカー

 バイクのようなエキサイティングな走りを楽しめることも、SPORTS RIDE CONCEPTのテーマ。そのためには、小さくて軽いことが重要です。

スペックだけを見れば”走り”の方も相当なモノ
スペックだけを見れば”走り”の方も相当なモノ

 そのためSPORTS RIDE CONCEPTの全長は4mを切る3900mm、全高は1120mmしかなく、車両重量はマツダ「ロードスター」より約250kgも軽い750kgに抑えられています。

 近年のスポーツカーで失われつつある、本当の意味での「ライト=軽さ」によって生まれるバイクのような身軽さもまた、ヤマハのこだわりのひとつでした。

 それを実現した要素のひとつが、軽量・高剛性な車両構造「iStream(アイストリーム)」。

 かつてF1で数々の名車を生み出した、鬼才ゴードン・マーレー率いるゴードンマーレー社が提唱するコンセプトで、鋼管パイプフレームとコンポジットパネル接着の組み合わせにより基本骨格を構築。用途に応じてスポーツカー、コミューター、SUVなどに展開が可能なシステムとされています。

 なおヤマハは、このiStreamコンセプトを用いた小型4輪車「MOTIV」を2013年に発表しています。

 ミッドに搭載されるエンジンは不明のままですが、小型軽量な車体から想像されるドライビングプレジャーは相当なものだったはずで、当然のようにSPORTS RIDE CONCEPTも市販化が期待されました。

 ヤマハは前述の「MOTIV」も含めて本気で4輪車市場に進出する予定だったため、今でもSPORTS RIDE CONCEPTを紹介する同社のページには「市販化に向けて開発中。お楽しみに」と書かれています。

 さらに「東京モーターショー2017」では、ピックアップトラックのコンセプトカー「CROSS HUB CONCEPT」も登場。SPORTS RIDE CONCEPTの生産もいよいよか、と思った矢先、2018年には「4輪事業への参入を凍結する」との発表を行っており、2023年現在でも続報は届いていません。

 しかし、これは中止ではなく凍結。SPORTS RIDE CONCEPTをはじめとしたヤマハの4輪車が市販される可能性はまだあるかもしれず、期待して待ちたいと思います。

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Writer: 遠藤イヅル

1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。

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