車のナビに表示「道路に沿ったナゾのカラフル線」の意味は何? 近年は「命に関わる」大事な情報も表示! 実はめちゃめちゃ便利な表示とは
カーナビの地図上に、道路に沿って緑色やオレンジ色、赤色などの線が表示されていることがあります。この線は常に同じではなく、時間の経過とともに色が変わりますが、どういった意味があるのでしょうか。
ナビに表示される謎の「色とりどりの線」 意味は?
クルマのカーナビは、地図上にさまざまな情報が表示され、ルート案内を行うとても便利なものです。
一方で、地図表示を見ていると道路に沿って緑色やオレンジ色、赤色の線が表示されることがあります。時間の経過とともに線が引かれる道路や長さ、色も変化しますが、どういった意味なのでしょうか。
カーナビの地図に表示される緑やオレンジ、赤の線は、道路交通情報通信システムセンターが提供する「VICS(ビックス)」により提供される情報のひとつです。
VICSとは、ラジオのFM多重電波や道路に設置されているビーコン発信装置から、渋滞や交通規制などを24時間365日リアルタイムにカーナビに届けてくれるシステムで、1996年4月から情報提供が開始されました。
VICSに対応したカーナビであれば、ほとんどの場合は初期設定のままで情報が表示されますが、もし情報などが表示されていない場合は、機器がVICSに対応しているか確認し、対応している場合は設定状況が「VICS情報を受信する」「VICS情報を表示する」となっているかチェックしてみるといいでしょう。
このVICS情報のうち、地図上の赤やオレンジなどの線は道路の混雑状況をルート上に示したもので、赤色は渋滞、オレンジ色は混雑、緑色は道路が順調に流れていることを表しています。
色を確認することで渋滞を避けて走行するための目安となりますが、同じ色であっても道路の種類によって実際にどのくらいの速度で流れているかが異なるため注意が必要です。
例えば、ルート上に赤色の線が表示されている場合、一般道路であれば時速10km以下、首都高速などの都市高速道路では時速20km以下、東名高速道路などの高速道路では時速40km以下に速度が低下していることを示しています。
一方、緑色の表示になっている場合はその道路ではクルマが順調に流れていることを意味しますが、こちらも道路ごとに走行速度に違いがあり、その目安は一般道では時速20km以上、都市高速道路では時速40km以上、高速道路では時速60km以上です。
このように、ルート上の線の色だけでなく道路の種類をあわせて確認することで、その道路がどのくらいの速度で流れているかを把握することができます。
また、VICS情報ではリアルタイムの交通規制情報を取得でき、事故や故障車の発生ポイントや、工事中や障害物のあるエリアなどが地図上にアイコンで表示されるほか、コインパーキングの空き状況なども表示することが可能です。
さらに、カーナビを操作することで渋滞や規制情報が含まれた最新の交通状況が示された簡易図や主要な地点間の所要時間を確認することもできます。
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