トヨタの新「4ドアセダン」がスゴい! 新型「プリウス」より大きい&斬新内装採用! 謎の「bZ3」とは
bZ3はドア周りの「スイッチ」& タテに長過ぎるディスプレイがスゴい!? ちなみに…価格はいくら?
室内空間はホイールベース2880mmのおかげでかなり広く感じられ、後部座席も大人3人がしっかりと乗れるパッケージングとなっています。
降りようとする際に驚いたのがドアの開け方です。通常の車は手前に引くドアハンドルタイプ、そして昨今の高級BEVではボタンタイプが主流となりつつあります。
一方でbZ3はアームレストのドアポケットにパドルのようなボタンが内蔵されており、それを押すことでドアを開けることが可能となります。
また、大抵のクルマの運転席にはほかのドアのパワーウインドウを操作するために複数のスイッチが配置されています。
ですが、bZ3ではスイッチは1つのみ、そのすぐ下にある切替スイッチで操作する対象となるドアウインドウを選ぶ形がとても新鮮であると感じました。

bZ3は3グレードで展開されており、価格はバッテリー容量49.92kWhモデルのエントリーグレードが16万9800元(邦貨換算:約328万2000円)、65.28kWhモデルの中間グレードが18万9800元(約366万8000円)、同じ65.28kWhモデルの上位グレードが19万9800元(約386万2000円)です。
内容を考えれば非常に安いですが、中国では昨今「BEV値下げ競争」が激化しており、実際の乗り出し価格はこれよりもさらに安くなります。
販売成績もまずまずと言ったところで、2023年6月の販売台数は3030台を記録、ガソリン車も含めた中国における新車販売台数ランキングでは12位に位置しました。
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bZ3に限らず、トヨタはこの先も積極的に中国専売BEVを拡充していくと表明しています。
2023年4月の上海モーターショーではコンセプトカー「bZ Sport Crossover Concept」「bZ FlexSpace Concept」を発表しており、そのうち前者はBYDとの共同開発モデルにあたります。
電動化の先鋒を走る中国市場において、トヨタはBEV以外にもHEV、PHEV、FCEVを積極的に展開しており、今後もますますプレゼンスを発揮していくことが期待されます。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。













































