クルマを買う時に気になる「新古車」って何? 新しいの? 古いの? どっちなんだい!? あえて購入するメリットとは

「新古車」のメリットやデメリットは?

 しかし、未使用のクルマが欲しいのであれば、新車を購入すれば良いようにも思えます。

 では新古車を購入することには一体どのようなメリットがあるのでしょうか。先ほどの中古車ディーラーの店員に再び話を聞きました。

「新古車」「未使用車」のメリット・デメリットとは?
「新古車」「未使用車」のメリット・デメリットとは?

「新古車を購入するメリットは何と言っても『新車より安く購入でき、それでいて中古車よりも状態が良いこと』が挙げられます。

 先ほど話したように、一度でも登録されたクルマはすでにオーナーがいる状態となるため、新古車は販売する場合には『中古車』という扱いとなります。

 それによって基本的に新古車は新車よりも販売価格を下げる必要があるのですが、その反面、新古車は展示用のクルマや納車前にキャンセルされたクルマですので、ほぼ新車と言って良い状態です。

 そのため、新車同様なのに安い価格で購入できるという点は新古車の大きなメリットといえるでしょう。

 また、新車であれば登録の際に発生する『重量税』の支払いも不要になるなど、税制面でのメリットも忘れてはいけません。

 ただしその一方で、新古車にはデメリットも存在します。

 まず思い当たるデメリットは『車検までの期間が短い』ことです。

 新車の場合、『登録されてから3年後』が初回車検になるのですが、新古車はすでに初度登録がされた状態ですから、購入時点で初回車検までの期間は新車より短くなります。

 そして初回登録から数年間展示されていたような車両であれば、次回の車検までの期間が極端に短くなるケースもあるでしょう。

 さらに『ボディカラーやオプションが自由に設定できない』ことも挙げられます。

 ディーラーオプションのように新古車でも対応可能なオプションはありますが、メーカーで組立時に取り付けるようなメーカーオプションとなると新車のような自由な設定はできません」(中古車ディーラーの販売員)

 つまり、初回車検までの期間を重視する人や、さまざまなオプションを自由に設定したい人は、新古車ではなく素直に新車を選択したほうが良いと言えるでしょう。

 クルマの中身ほぼ新車なのに、初度登録されているために中古車扱いになっている新古車は、新車の「納期の長さ」が問題となっている近年では、その価格の安さだけでなく「現車のため納期が短い」ということも魅力として人気が高まっているといいます。

 お得に状態のいいクルマが欲しいという人は、次回の車検までの期間の短さやオプション選択幅の短さとなど、新古車のメリットとデメリットを天秤にかけ、中古車サイトを探してみると希望に合うモデルが見つかるかもしれません。

※ ※ ※

 今回紹介した「新古車」ですが、時には「ユーザーが購入・登録したものの、わずか数か月で手放したクルマ」などが新古車として販売されることもあることから、購入者の混乱を防ぐことを目的に、自動車公正取引協議会加盟店が定める「自動車公正競争規約」によって、現在では「登録済(届出済)未使用車」という表記で統一するよう進められているといいます。ただし協議会未加入店では新古車の表記を使用しているところもあるようです。

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