クルマの「ウォッシャー液」 違う種類を“混ぜて”使用しても大丈夫? 意外と知らない!?「混合使用」でトラブル発生の可能性も
クルマのガラスを洗浄してくれる大切な「ウォッシャー液」。液量が減少した際には追加するかたちで補充する人も多いでしょう。しかし、別の種類のウォッシャー液を混ぜて使用しても問題は無いのでしょうか。
「ウォッシャー液」の基本は“混ぜちゃNG”!
クルマのフロントガラスやリアガラスを走行中でもキレイに洗浄してくれる「ウォッシャー液」は、日々の安全な運行には欠かせない存在です。
しかし、使用しているうちに当然液量は減少してしまうので、定期的に残量を確認し、減った分を補充する必要があります。
そこで気になるのが「元々入っていたウォッシャー液」と「補充に使用するウォッシャー液」を混ぜてしまって大丈夫かという問題です。
様々な種類が存在するウォッシャー液ですが、はたして異なる種類を混ぜても大丈夫なのでしょうか。
中古車ディーラーに勤務する整備士に、ウォッシャー液の混合使用について、問題やデメリットがあるのか詳しく話を聞きました。
「基本的には、ウォッシャー液は他の種類と混ぜない方が望ましいと言えます。
まず、一般的なウォッシャー液を構成する成分には『界面活性剤』と『エタノール』が挙げられ、いわば洗剤とアルコールを混ぜたような液体となっています。
さらに、目的に応じて特殊な成分を配合したウォッシャー液も存在し、例えば『撥水タイプ』と呼ばれるものは、成分に『シリコン』や『フッ素』を配合することでガラスの表面をコーティングし、水を弾く効果を発揮しています。
またそれ以外にも、『油膜の除去』効果のあるウォッシャー液もあり、これは使用することでガラスの油膜を取り除く働きを備えています。
この中で、界面活性剤とエタノールを主成分とするノーマルタイプのウォッシャー液であれば、混合して使用しても大きな問題はありません。
しかし、上記のように成分が異なるものを混ぜてしった場合は、目的の効果を発揮できなくなるだけでなく、時には故障の原因になることさえありえます」(中古車ディーラーの整備士)
どうやら成分の異なるウォッシャー液を混合して使用することは、ただ効果を薄めるどころかクルマを傷める原因にもなり得るようです。
よって、ウォッシャー液を補充する際には、現在使用しているものと同銘柄や同じ成分を使用しているものを探して追加するか、あるいは一度クルマの中のウォッシャー液を全て使い切ってから新しい液を補充するようにしましょう。
また追加で気をつける点として、ときどきガソリンスタンドなどでウォッシャー液の補充サービスを受けられる機会もありますが、特殊な効果を持つウォッシャー液をクルマに使用している場合には、ちょっともったいないと感じますが補充を断った方が安全です。
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