台湾ホンダは、2025年3月初旬にメディア向けの春のイベントで初めてお披露目されたマイナーチェンジ版の「シビックe：HEV」を4月15日に正式発表しました。
　
　この新型車は、「シビックタイプR」のスタイルを踏襲しており、新たに「ディープシーブルー」という新色も加わっています。
　
　販売されるモデル構成は、マイナーチェンジ前と同じくe：HEVの5ドアハッチバック。
　
　正式な販売価格は127万9000台湾ドル（約617万6000円）で、従来価格よりも12万台湾ドル（約57万9600円）の大幅な値下げとなっています。4月26日より販売が開始され、年間販売目標は1200台です。

　マイナーチェンジによる外観の変更点は主にフロント部分に集中しており、海外仕様のデザインを踏襲しています。

　シビックタイプRに似た新たなデザインが採用されており、フロントバンパーとハニカム（蜂の巣）デザインのラジエーターグリルが一新されています。

　また、左右には縦型のエアインテークが追加され、下部にも同様にハニカム状の大型バンパーエアインテークが配置されており、フロントフェイスのスポーティさがより一層強調されています。

　サイドビューでは、ピアノブラック仕上げのウィンドウトリムと18インチのツートーン消しグレー切削アルミホイールが採用され、落ち着いた上質さと洗練された印象を演出。

　リアに関しては変更はなく、従来通りのダイナミックで目を引くデザインはそのままです。

　さらに、個性的なスタイルを求めるオーナーのニーズに応えるため、台湾ホンダは特別に「Sports Line（5万台湾ドル／約24万1500円）」および「Mugen（12万台湾ドル／（約57万9600円）」の専用エクステリアパッケージをオプションとして用意しています。

　Sports Lineパッケージには、専用のブラック仕様ドアミラーカバー、フロントグリルガーニッシュ、ロアグリルガーニッシュ、リアスポイラー、フロントリップスポイラーなどが含まれています。

　一方、Mugenパッケージには、専用の無限フロントグリルガーニッシュ、フロントおよびリアリップスポイラー、リアスポイラー、サイドスカート、サイドスカートステッカー、専用エンブレムなどが含まれています。

　インテリアは欧州仕様の高品質なデザインを踏襲しており、ルーフライニングおよびA／B／Cピラーのトリムがブラックに変更されたほか、エアコン吹き出し口のフレームにはマット仕上げが施されています。

　また、前席ドアトリムにはアンビエントライトが追加され、全体のスポーティかつ繊細な雰囲気をさらに高めています。

　さらに、従来のType-A USBポートはType-Cに変更され、利便性も向上しています。

　装備面では、10.2インチのデジタルメーター、9インチのフローティングタッチスクリーン、Apple CarPlayおよびAndroid Auto対応のスマホ連携機能、運転席8方向／助手席4方向の電動調整機能、マルチドライブモード（Normal／Econ／Sport／Individual）。

　BOSEプレミアムオーディオ＋12スピーカー、スライド式パノラマサンルーフ、降車時自動ロック機能などがすべて標準装備されています。

　安全装備としては、11個のエアバッグに加え、先進の「Honda Sensing」安全運転支援システム一式も標準で搭載されています。

　パワートレインについては既存の設定が維持されており、2.0リッター直噴エンジンに、2つの電動モーターとPCU（パワーコントロールユニット）を組み合わせたハイブリッドシステムを搭載しています。

　最大出力は184馬力、最大トルクは32.1kg-mを発揮し、0〜100km／h加速は7.8秒を記録。

　さらに、平均燃費は23.7km／Lという優れた数値を達成しています。