雨や直射日光から車を守る「ボディカバー」ホントに必要? かけることで逆効果も!? 使うときのNG行為とは?
ボディカバーはどんな状態のクルマに使うべき?
メリット・デメリットがあるボディカバーですが、駐車環境があまり良くない場合は必需品かもしれません。
とくに夏は直射日光が強く降り注ぐだけでなく、木々の樹液などは汚れるだけでなく塗装面を傷める原因にもなりえます。
また、ボディカバーをかけることで車種の特定がしにくくなることから、盗まれやすい高級車に乗っている人などは盗難対策のひとつとして使えそうです。
「それでも一番のメリットは直射日光を遮ってくれることです。なかでも濃色ボディや赤、黄色など単色系のボディカラーの場合、紫外線によって色褪せしやすく、ボディカバーが有効です。
ボディ以上に直射日光から守る必要があるのがヘッドライトのカバーです。最近のヘッドライトは『ポリカーボネイト』という樹脂製パーツでカバーされるのがほとんどで、これが紫外線の影響を受けやすく、白ボケや黄色く変色しやすいのです。
表面を研磨・コーティングすれば復活できますが、同じ駐車環境ではまたすぐに劣化します」(I整備士)
月に数回しかクルマに乗れない人や、駐車場の近くに木があったり、ネコなどの動物がクルマに載ってひっかき傷に悩まされているという人に、ボディカバーはお勧めできそうです。
一方で頻繁にクルマに乗る人やコーティングしたばかりのような状態は、ボディカバーをしないほうが良さそうです。
「雨などで濡れた状態でカバーをかけるのは厳禁です。ボディに付着した水分がカバー内で蒸気となり、サビの発生原因となってしまうこともあります。
必ずボディが乾いた状態でカバーをかけることをお勧めします」(I整備士)
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なお、ボディカバーがもっとも必要なのは、「オープンカー」でしょう。幌に耐候性はありますが、紫外線の影響で経年劣化しやすい部分。常時日陰などに停められるなら問題ないのですが、そうでなければ幌の部分だけにでもカバーをかけておくことをお勧めします。
ボディを守るはずのボディカバーですが、着脱回数が増えるほど細かいキズもつきやすいもの。使用するかどうかは、駐車環境や使用頻度などを考慮して考えると良いでしょう。
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