車のライトが「消せない」!? 夕暮れの無灯火をなくすオートライト「義務化」に至った原因は「ドライバー」にもアリ!?
2020年4月以降の新型車から、ヘッドライトが自動点灯する「オートライト」の搭載が「義務化」されました。こうした流れを生んだ要因はどこにあったのでしょうか。
「オートライト義務化」は夕暮れ時の交通事故を減らす切り札!
2020年4月、新型車において、暗くなると自動的にヘッドライトが点灯/消灯するオートライトを装備することが義務化されました。なかには、オートライトの完全オフができない「ライトが消せないクルマ」も登場しています。
自動で点灯してくれるのは助かりますが、なぜ手動で解除できないようになっているのでしょうか。

そもそもオートライトが義務化されることになったのは、夕暮れ時に多く発生する傾向にある交通事故を抑止するためです。
道路交通法において、「日没から日の出までの夜間に点灯するように」と定められているヘッドライトですが、徐々に暗くなる夕暮れ時は、ドライバーの目が暗さに慣れていってしまうため、点灯させなければならないことに気づくのが遅れがちになってしまいます。
自分自身の運転にそれほど支障がない程度の暗さでも、周囲を走るクルマや歩行者、自転車からは、自車が見えているとは限りません。
警視庁の統計データによると、17時から19時の夕暮れ時は、他の時間帯と比べて歩行中の死者数がおよそ3倍にも急増しています。
この夕暮れ時の交通事故を少しでも減らすため、周囲の明るさを検知して自動でヘッドライトを点灯させる「オートライト」の必要性が問われはじめ、2015年頃から導入が開始されました。
そんなオートライトですが、冒頭で触れたように、3年前の2020年4月以降に販売される乗用車から搭載が義務化されました。
義務化前でも、多くのクルマのヘッドライトのスイッチには「AUTO」モードがありました。
しかしドライバーが手動で切り替えることができたため、普段は「AUTO」にしていても、アイドリングしながらの駐車や、昼間のトンネルの中など、ヘッドライトを利用したくない場合には、「OFF」にすることもできました。
また、常にAUTOに入れているユーザーばかりではなく、わざわざ手動で点灯・消灯するユーザーも多く、せっかくの高機能も活かし切れていない現状もあります。
























