「あれ…挿し込めない!」 いまや定番装備の「USB電源」だけど… みんな同じ「穴」じゃない? 気をつける点とは
アンペア数によって異なる大きく充電能力に注意!
USB端子から供給される電流(アンペア:A)は、500mA、1.0A、1.5A、2.1A、2.4A、3.0Aなど、様々なスペックのものがあります。
この違いによって得られる充電能力も変わってくるので、十分な注意が必要です。
比較的新しい車種の場合はアンペア(A)が大きいものが装備されることが多く、最新のモデルではタイプAは2.4A、タイプCは3.0Aが標準的になってきているようです。
最新モデルの例では、日産「セレナ」、マツダ「CX-60」、スバル「インプレッサ」などが該当します。
なおUSBメモリーを挿し込んで使うカーオーディオのUSB端子は、あくまで音楽データの転送のための機能が主で、一般的には500mAとなっています。
そのためスマホなどの充電には不向きで、スマホの機種によっては充電できない場合もあるようです。
またタブレットなどを充電する場合も、アンペアが低いUSB端子を使うと充電が遅かったり、充電ができなかったりする場合もあるので、接続する機器の充電スペックを確認のうえで接続すると良いでしょう。
なお、ホンダ「ZR-V」や「ステップワゴン」などには、オプションでPDチャージャーが用意されています。
PDとはPower Delivery(急速充電)の略で、タイプCの給電規格です。
ホンダ純正のPDチャージャーの場合、スペックが最大45W(5~15V、最大3A)となっており、同じ3Aであっても通常の5Vではなく最大15Vまで出力されることから、PD規格に対応したノートPCやタブレットなどを急速充電することもできます。
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このように、近年の新型車ではUSB端子が標準装備化されたことで、車内でのスマホなどの充電がしやすくなりましたが、注意する点もあります。
仮にUSB端子自体のアンペア数が高くても、接続するUSBケーブルが500mA程度にしか対応していない場合、仮に3AのUSB端子であっても、充分な給電が行われず、充電時間に時間がかかることがあります。
またカーシェアやレンタカーでスマホの充電をしようと、タイプAもしくはタイプCどちらかのUSBケーブルだけを用意していた場合、端子の形状がどちらか一方のみということもあり、結局USB接続や充電ができなかった、という事態もあり得ます。
当面は旅先などでクルマを借りる場合、タイプAとタイプC、かつ3A以上対応のUSBケーブルをそれぞれ用意しておくのが間違いないでしょう。
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