「炎天下の暑い車内」キンキンに冷やしたい!「最速のクルマ冷却方法」ついに判明! “実験”が導き出した「まさかの手段」と気を付けるべき“注意点”とは

車内を冷ました後に気を付けたい「注意点」とは?

 次に早く車内を冷却できたのは「エアコン(内気循環)」で、窓を開けずに温度設定を最低にしたエアコンを内気循環で作動させたところ、10分後に27.5度まで下がりました。

「エアコン(外気導入)」では、窓は開けずに温度設定を最低にしたエアコンを外気導入で作動させる方法でしたが、10分後にようやく29.5度に下がりました。

「ドア開閉」は、エアコンを使わず助手席の窓だけを開け、運転席のドアを5回開閉して車内の熱気を逃す方法で、結果は47.5度までしか下がりませんでした。

 最も時間がかかったのは「冷却スプレー使用」で、エアコンは使わず、冷却スプレーをシートに10秒ほど吹きかける方法です。結果は50.1度と最も下がらない方法になりました。

 これらの結果を見ると、真夏の暑い車内の気温を最も早く下げたい場合には「エアコン+走行」をおこなうことが最適でしょう。

金属パーツは危険なほど熱くなるので注意する
金属パーツは危険なほど熱くなるので注意する

 このテスト結果についてJAFは、「エアコン+走行」は短時間で温度を大きく下げられるだけでなく、「燃料の消費量」や「排ガスの抑制」といった環境面においてもメリットが多いとのこと。

 ただし、たとえ車内温度が下がったとしても、ハンドルやダッシュボード、シートベルトの金具などはまだ熱いままということもあるので注意してください。

※ ※ ※

 JAFの検証結果から導き出された「車内温度を最も早く下げる方法」。もし今後車内をじっくり冷やす時間がない場合には、実験のように外気導入に設定し、エアコン全開・窓全開でしばらく走る方法を試してみてはいかがでしょうか。

 ちなみにJAFは、同実験の番外編として「バケツで3杯分の水を車体にかける(合計21リットル)」という方法も試したそうですが、車内温度は0.9度しか下がらなかったということで、どうやらクルマのボディを一時的に冷やしても車内の温度を下げる効果は無いようです。

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Writer: 大西トタン@dcp

(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。

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