なぜ!? 車種によってバラバラな「スタートスイッチ」位置の“謎”! 明確な方針で「統一見解」を示すメーカーも
明確なポリシーをもとにレイアウトを決めていたケースも
しかしながら冒頭で触れたように、ダッシュボードの真ん中にある大型ディスプレイの横という、かなり目立つ高い位置にスタートスイッチが配置されているクルマもあります。
トヨタのミドルクラスミニバン「ノア」と「ヴォクシー」がまさにその位置です。
目立つ場所に、目立つカラーでスイッチが配置されているのは、デザイン的にはイマイチな気もしますが、この理由についてトヨタのエンジニアに取材したところ、以下のように説明してくれました。
「万が一、走行中に何らかの要因でクルマが暴走した場合、助手席側からでもすぐにエンジンをストップできるよう、車両中心側の目立つ位置に、スタートスイッチを必ず置くようにしています」
これは過去に海外で起きた、レクサス車の暴走事故訴訟の教訓から、社内ルール化したそうです。
この暴走事故とは、2009年8月に北米でハイウェイを走行中のクルマが、突如速度制御が不能となり、時速190キロまで暴走した結果、乗っていた4人全員が死亡したという痛ましい事故に関する訴訟です。
原因は、本来の使い方とは異なる、2枚重ねで敷かれたフロアマットの上側がズレて、アクセルペダルに引っかかったことでしたが、トヨタは遺族に10ミリオンドル(当時価格で10億円)もの和解金を支払っています。
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クルマの内装のレイアウトは、運転中の使用頻度が高いものや重要な装備のスイッチ類を、優先度をつけながらレイアウトされていきます。
スタートスイッチについても重要ではあるものの、運転中に頻繁に使用するスイッチとはいえないため、クルマによって位置がバラバラになりやすい傾向にあります。
ただしトヨタは、前出の通りスタートスイッチの位置を優先させているといい、今後のトヨタ車では「助手席からも手が届く、車両中心側の目立つ位置」となっていくようです。
社用車は現行のカローラツーリングと先代プリウスの50系。
リースなので、同じ世代です。
同じメーカーですよね?
どちらかは、トヨタ以外が開発しましたか?
使いにくい。