なぜ警察は「レッカー」しなかった? 市民が大混乱… 路上駐車で約2キロの渋滞が発生!? 複雑な事情とは
2023年6月16日の午前、石川県金沢市において通勤・通学時間帯に路上駐車が原因の渋滞が発生し、市民に大きな影響を与えたと報じられました。
もしレッカー移動した場合、レッカーにかかった費用は?
もし警察が違法駐車のクルマをレッカー移動した場合、レッカーにかかった費用は基本的にクルマの所有者や使用者などに請求されます。
兵庫県警や大阪府警のホームページでは、レッカー移動の費用が1万4000円(普通車の場合)かかることや、移動料とは別に保管料、延滞金がかかることが明記されています。
さらに、レッカーされ警察署などで保管されたクルマに対する措置については、兵庫県警のホームページで下記のように掲載されています。
「保管を始めた日から5日を経過しても車両の所有者が不明の場合は、警察署の掲示板で公示します。
公示の日から1か月を経過しても車両の引き取りがないときは、車両等を売却または廃棄することがあります。
公示の日から3か月を経過しても車両の引き取りがないときは、車両等の所有権は県に帰属します(文章を一部抜粋)」

所有者が名乗り出ないクルマについては警察施設などで保管するため、施設内のスペースを長期間占有するほか、官公庁のオークションに出品するなどして処分する必要があるなど手間がかかります。
そういった事情も考慮すると、レッカー移動には高いハードルがあるのかもしれません。
※ ※ ※
路上駐車が非常に多かった2004年頃はレッカー移動がさかんに行われていましたが、現在は路上駐車も減少傾向にあり、それにともなってレッカー業者が撤退したこともレッカー移動が少なくなった要因と言われています。
いずれにせよ、昔ほど簡単にはレッカーできない現状があるといえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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