なぜ教習所で「給油方法」習わない? 減らない「燃料の入れ間違え」 必要なことでも教えられない理由とは
エアコンの使い方はなぜ教えてくれない?
一方で、クルマの操作方法についても、教習所では教えてくれないことは少なくありません。
たとえば、エアコンの使い方については指定自動車教習所のカリキュラムには含まれていません。
特に、外気導入と内気循環の使い分けやデフロスターの使い方などは、教わらないと理解するのは難しいものです。
エアコンの操作方法が指定自動車教習所のカリキュラムに含まれていない法的な根拠としては、エアコンはあくまでユーザーを補助する快適装備のひとつであり、道路運送車両法などで搭載が義務付けられたものではないことにあるようです。
エアコンが搭載されていないクルマというのはほとんどありませんが、法令上は搭載されていないクルマでも公道を走行することは可能です。
同様に、現在ではほぼすべてのクルマに搭載されているカーラジオや電動格納ドアミラーなども、法令によって義務付けられたものではないため指定自動車教習所のカリキュラムには反映されていません。

さらに、近年多くのクルマに搭載されるようになった「アダプティブ・オートクルーズ・コントロール(ACC)」などの先進安全運転支援システムも、あくまでユーザーを補助する機能という位置づけであるため、具体的な操作方法について指定自動車教習所が教えるということはありません。
したがって、こうしたクルマの機能については、各モデルの取扱説明書を読むか販売店担当者からの説明を受ける必要があります。
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少子高齢化が進む昨今の日本では、運転免許取得者数も減少傾向にあります。
そうしたなかで、指定自動車教習所は生き残りをかけてさまざまなサービスを展開するようになりました。
一方、指定自動車教習所は、あくまで運転免許試験場の試験に対応したカリキュラムを教えることを主目的としており、クルマに関することならなんでも教えてくれるわけではありません。
指導員のなかにはさまざまなことを教えてくれる人もいるようですが、それらは基本的に雑談の延長であり、正式なカリキュラムとは異なることを理解しておくようにしましょう。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。


















